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ユリト「終わったぁ~!」
えっ?
早い?
だってめん…
まぁいいじゃん。
とりあえず5日間の取り締まりで、捕まえた奴隷商、手下合わせて107人。
保護した奴隷は352になる。
最後の2日は8人しか捕まらなかった。
俺達が入って5日たってるから、国外に逃げた可能性が高い為に切り上げる事にした。
「本当にありがとう御座います。」
そう言い多くの人々が頭を下げる。
お礼を言われた時に気恥ずかしくなるのは、言われ慣れていないからだろう。
ユリト「よし。帰るか。」
そうして国直部の任務は終える。
馬車はゆっくりと揺られ、ナバルツ王都を目指す。
ユリト「ソティー。」
ソティー「なに?」
ユリト「ソティーは帰んないの?」
すっかり忘れていたが、ソティーと母親は和解して、今は文通をしている。
一度は帰った方がいいんじゃね?って事だ。
ミア「一度は母親に顔を見せた方がいいぞ。」
ウェル「確かにそうだな。」
お前が言うな!
絶縁して親がもう一度話し合いがしたいって時も、お前断っただろ!
後処理すんの全部俺なんだよぉ~!
ウェル「悪いな…
でもこれだけは曲げられ無いんだ。」
ユリト「あっそっ。」
俺の不満顔に気がついたのか、あっさり謝罪するウェル。
まぁ分かっちゃっ居るけどさ…
大切にして欲しいね。
話し戻すか…
ユリト「んでソティーは一緒に行く?」
課題でツンホォンに行かないといけないしね。
ソティー「それじゃあ行こうかな?」
今思えば、血は繋がっていないとは言え一応ソティーはツンホォンのお姫様だ…
ユリト「じゃあサクサク行きますか!」
俺はいつも通り窓から馬車の上に上がる。
ソティー「今から!?」
だって早い方がいいじゃん?
ねぇ?
天板を開き、上がってくるソティー達。
レイヤン「いい加減やめろよ。」
いちいち天板開くの面倒なんだもん。
さてさて、初めてみんなの前で翼を開くな。
俺は上の服を脱ぎ
レイヤン「何故服を脱ぐ?」
ミアも不思議そうに俺をみている。
ごもっともです。
二人には説明して無かったね。
ユリト「俺は竜化出来るんだ。
ただ服とか脱いで置かないと後で泣く事になる。」
メキメキっ!
生々しい音と同時に背中に生える2対の翼。
いつ聞いてもこの音は慣れない。
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