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ユリト…side
門番も大変だねぇー。
「ゼェ…
ゼェ…
ゼェ…」
喋れなくなっちゃってるし。
このまま待ってても絶対に時間かかるよな。
ユリト「入っていいの?
縦、横どっち?」
門番は縦に首を振ると、また荒く息をする。
ユリト「よし、入ろう。
案内は必要ないよ。」
俺達は門番の横を通り過ぎて城内に入ると、すぐさま多くの視線を感じる。
全くここは忍者屋敷か!
「ユリトさまぁ~!」
長い廊下をスカートを上げながら走る自己中お姫様…
勘弁してよ。
「ユリト様!今日はどうなされました!?私の求婚をお受けして下さいますか!?」
来るなり俺の腕にしがみつく自己中お姫様こと、ジェシエル・ツメキ・ツンホォン第一王女。
ソティー「んななななな!
駄目です!」
ソティーはジェシエル王女と反対の俺の腕を引っ張る。
ジェシ「残念ですけどお姉様にユリト様の隣はあげません。」
あぁそっか。
血は繋がって無くても、義姉になるか。
ソティー「はぁ?お姉…
もう!どうでもいいけどユリトは私の人なの!」
あのさ…
痛いんだけど…
つかここ通路の真ん中ね。
思いっきり通行の邪魔になってるね。
ジェシ「お姉様なんかじゃユリト様の夜のお相手は務まりません!」
待てゴラァ、ジェシエル。
今なんて言
ソティー「務まります!
ユリトの事なんにも知らないのに勝手に決めつけないで下さい!」
お前もか!
あ゙~!めんどい!
ユリト「サイレント!」
ソティー「んぐっ!」
ジェシ「もぐっ!」
メイド・イン・俺の沈黙魔術だ。
えっ?
聞いたことある?
知ーらない。
ユリト「はい!2人とも黙って付いて来る!そして引っ張らない!了解!?」
ソティー/ジェシ(コクコクコク)
よし。いい子達だ。
そうして無事に?帝王の間に到着する。
ジェシエル王女に抱きつかれた俺を見て、帝王が嫉妬しているように見えたのは気のせい。
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