長期休暇ですよ~!

85/93
前へ
/543ページ
次へ
とにかく2人を引き離して、正式に挨拶をする。 ユリト「帝王様よりお請けした依頼。 詳しく伺わせて下さい。」 全く持って気にくわないがしゃこーじれーだ。 「西の山地で家屋が破壊されたり、農耕者が直接攻撃されたりして、死傷者が出ている。 あの土地は肥沃で国内の食糧の五割を補っている。」 五割か… 確かになんとしても、土地を棄てる事だけは避けたいだろうな。 「クフィルリュウの目撃は度々あったが、人を襲うような事は無かった。 しかし数週間前に突然人を襲うようになった。 原因は分からない。」 竜にも自分たちの生活空間があって、そこを荒らせば襲ってくる。 しかし家屋も破壊されているとなると、一筋縄では行かなそうだ。 「クフィルリュウの被害を詳しく聞きたいなら、現地に行った方がいいだろう。」 んなこたぁー知ってるよ! ユリト「分かりました。 それからソティーは、帰郷をしに来たので私が任務を終えるまで、此方で世話をして頂けないでしょうか?」 ソティーなら1人でも大丈夫だろ。 母親もいるし、血は繋がっていないとは言え、一応帝王の娘だしな。 「分かった。」 ソティー「よろしくお願いします。」 今思ったが戸籍が2つあるけどいいのか? まぁそこは追々片付けるとして今は課題… じゃなくて任務が先だな。 ユリト「では失礼します。」 そう言ってそそくさと帝王の間を後にする。 あれ? そーいやーサイレントまだ解いて無かったのに、なんでソティーは喋れたんだ? まさか解除したのか? ソティーならあり得る… あっ。 となるとジェシエル王女は喋れないままか。 まぁソティーが解除してくれるでしょ。 多分だけど…
/543ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16401人が本棚に入れています
本棚に追加