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これに至っては、全く不明のままだ。
情報も無いし、唯一の情報がアルデに殺されてしまったから、探る事も出来ない。
記憶や脳の情報を吸い出す魔術はあるが、生命の記憶は魂に刻まれる為に死んだ生命の器からは吸い出せない。
しかしそれでも情報はあった。
あの男は此方に来た理由と言っていた。
つまり俺はファンタジー小説にある何かの間違いとか、神様(アルデの事だが…)の気まぐれで此方に来た訳ではない。
しかもこんな混沌とした時代で、国を跨いで同志がいる。
恐らく世界的な理由なんだろう。
世界を救う?とか?
どちらにしても面倒な事は確かだ。
近々なにか大きな事が起こる。
天変地異か大戦乱かはたまた魔王復活、天界冥界戦争、宇宙からのしんりゃ…
俺も染まってきたな…
まぁそれは置いといて…
次が重要だ。
ロウさんと言う人物が全てを知っている。
あの口振りから全て知っている様子だった。
俺はなんとしてもロウさんに会って、話を聞かなくてはならないようだ。
しかしその肝心な人物がどこにいるか分からない。
山奥とか?
霧のかかった谷?
極寒の地?
灼熱の火山?
つまり完全に手詰まりだ。
という訳で寝る。
もう遅いしね。
ユリト「シニル一緒に寝る?」
シニル「えっ?
はい!」
シニルは一瞬驚いた顔をしたが、心よく了承した。
最近は全然シニルと寝て無かったしな。
シニルの容姿は俺とは正反対だ。
少しつり目、黒髪黒眼の俺に対し、優しい雰囲気を常に放つたれ目、美しく光を反射する白髪白眼。
俺たちはベットに潜り込むと明かりを消す。
あっ。
ソティーに連絡してねぇーや。
まぁ…いっか。
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