海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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ソティー…side またユリトはなにかやらかしたんでしょうか? 今ユリトは帝王と2人でお話の真っ最中です。 ジェシー「お姉様。 クリクちゃんはどのような種族なんですか?」 ジェシーは私が抱いているクリクをじっと見ていて、その目はキラキラと輝いています。 ソティー「ユリトは進化途中だから種族分類はないって言ってたよ?」 ジェシー「そうなんですか…」 「可愛いわねぇ~。」 お母さんもうっとりとクリクのくりくりした瞳を覗き込んでいます。 クリクは2人に見つめられておどおどしています。 最初の頃のユリトにそっくりです。 コンコン… 「どうぞ。」 かちゃ 「失礼致します。 お茶をお持ちしました。」 「ありがとう。」 城の使用人さんが3人分のお茶とお菓子を持ってきてくれました。 ジェシー「父上とユリト様の話し合いはどうなりましたか?」 ジェシーが今一番聞きたい事を聞いてくれました。 私は開きかけた口を閉じます。 「先ほど終えられ、ユリト様はお部屋にご案内させて頂きました。」 終わったんだ。 でも部屋に案内って事は泊まるのでしょうか? ソティー「どこの部屋ですか?」 「第8層の客間にご案内させて頂きました。」 ソティー「ありがとうございます。」 第8層… 今私たちがいる階層ですね。 「もういいわ。」 「失礼致しました。」 使用人さんはそれだけ言うと部屋を出て行く。 あれ?でも確か… ソティー「第8層は親族だよね?」 一応私は無血縁王女扱いですので、第8層に居ますが。 ジェシー「それだけ父上にとってユリト様は重要な方なんです。 ユリト様の所に行きましょう?」 ジェシーはにこやかに笑いながら言い切り、椅子から立ち上がります。 そうですね。 何を話していたか聞き 「そうね。 今度はソティーの夫としてお話ししましょう。」 ソティー「お母さん! まだユリトとは籍も入れてない!」 お母さんはおしとやかに笑いながら、部屋をでます。 ジェシー「お姉様にはかないませんね…」 ジェシーは少し落ち込んだ様子で部屋を出ます。 ソティー「ジェシー! もう!」 ちゃんと話を聞いて下さいよ! ぶつぶつと文句を言いながら私も部屋を出ます。
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