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ソティー「いつ帰るの?」
ユリト「ん~。
今からでも良いけど、ソティーのお父さんのお墓参りもしたい。
いくらお父さんのお墓でも、夜中には行きたくないでしょ?」
うぅ…
流石に無理かも…
「もしかして幽霊とか駄目?」
ソティー「うん…」
自然と顔が苦い顔になっていたようで、お母さんは私に恐る恐る聞いて来ます。
ジェシー「お姉様大丈夫ですか?
顔が真っ青ですが…」
はぁ…
『例の課題』のせいで余計怖くなってしまいました…
ユリト「ソティーに荒療法は逆効果だったか…」
ユリトは残念そうに言う割に楽しそうです。
本当に笑い事じゃないんですが…
「そこは私に似てしまったのね…」
ソティー「お母さんも?」
ジェシー「意外です。」
少し傲慢で気丈な性格のお母さんが幽霊が嫌いなんて…
「はしゃぎすぎてよく外に締め出された事がありましたから…」
そう遠くを見るお母さん。
ユリト「ソティーが時々暴走するのは遺伝だったのか。」
ユリトは顎を手を当てながら、何度も頷きます。
ソティー「って!ユリト!
私は暴走なんかしない!」
ユリト「そうか?
時々子供みたいに歯止めが利かうわっ!」
私は近くにあった枕をユリトに投げつけます。
ユリトは顔面目掛けて投げられた枕を受け止めます。
ソティー「子供じゃない!」
私は更に枕を投げつけます。
ユリト「ちょっ。
ごめん!」
ジェシー「私も~!」
異父姉妹同盟結成です!
ユリト「えっ!?ちょっ!
あたっ!
この!お返しだ!」
結局騒ぎすぎて、3人して怒られるという馬鹿をしましたが、後は大人しく夜が更けていきました。
その間お母さんとクリクはその光景を微笑ましく?眺めていました。
クリク「ねむたい…」
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