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ジェシー「もういいですか?」
ソティー「ひあ!」
ユリト「うわ!」
2人だけの世界に突然入る声に、びっくりして離れる俺とソティー。
すっかりきっちりしっかりジェシーの事忘れてた…
我ながらいつまでも抱き合ってたのが恥ずかしい。
大体30分くらいかな?
クリク「ユリトもソティーもかおまっかだ。」
頭上で聞こえるあどけない声。
あまりに慣れすぎて忘れてた。
基本的にクリクは他人が居ると喋らないから、ジェシーには慣れたんだな。
ユリト「安らかにお眠り下さい。」
俺は手に持っていたソミティアの花を墓に添える。
そして俺とソティーは墓の前に座り手を合わせる。
ソティー「お父さん。
私…
ユリトと幸せになるよ。」
最後にソティーが何か言ったが、あまりに声が小さすぎて聞こえなかった。
ジェシー「話しそらしました。」
不機嫌そうに呟くジェシー。
全く何が不満ナンダ!
俺だって逐一構ってられないんだよ!
ん?
このセリフどっかで聞いたことあるな…
まぁいいや♪
ユリト「よ~し。帰るかぁ。」
俺はそう言うとゆっくりと立ち上がる。
海に行く準備をしなきゃな。
今からワクワクしてきたぜぃ!
あり?
ソティーの頬が桜色に染まっているのは気のせいか?
ソティー「えっ?なに?」
おっと。
見つめすぎたか。
ユリト「いや…
帰ろう。」
本当は昨日帰る予定だったんだが、一泊したからな。
俺は足元に転移魔術陣を描く。
ユリト「さあ乗った乗った。」
今度は転移妨害結界が無いから、使う魔力も少なくて済むだろう。
視界が歪み、暗転、そして光が目に入る。
本日二度目はキツいな…
流石にぶっ倒れたぜ。
気持ち悪くて顔が真っ青のソティーとジェシー。
精神が削られて真っ白で倒れている俺。
ちょうど帰ってきたミア達は、そんなグダグダな俺達を見て呆れかえっていた。
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