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海への出発当日。
皆荷物を担いで俺の屋敷に集まり、荷物は俺が空間魔術でしまったから綺麗さっぱりだ。
ユリト「さーて行きますか!」
「「「「「海へ~!」」」」」
メキメキ!
ミシミシ!
キィーン!
俺とミアは竜化し、シニルは人化を解除する。
ユリト「さぁのれぃ!」
あっ。
ログス達に説明してねぇーや。
ユリト「これは後で説明するから。
ソティーとウェルはミアに乗って、レイヤンとアリンちゃんはシニルに乗って、他は俺に乗れ。
そっちの方が説明しやすい。
あっ。俺に乗るときは下にこれひいてね。じゃないと鱗で痛い目に会うから。」
俺はそう言うと座布団のようなものを出す。
ちなみに我が儘娘ことジェシエル王女は今日から陛下の御講義に出席なさるため、本日から始まる合宿には不参加となっております。
もっとも海に行くなんて言ってないけどね。
とにかく唖然とした5人が背中に乗ったのを確認すると、翼を動かして飛び上がる。
翼はコウモリのあの特徴的な薄い皮みたいな感じだが、十分に強度があり固定弓なんかでは傷を付ける事さえ出来ないだろう。
街中が騒がしいな。
既に王都全体を見渡せる高さまで上がっているにも関わらず、街中が騒がしいのが聞こえる。
ミア「事後処理が大変そうだな。」
ユリト「確かに…」
我ながら何故街中を出発点にしたのだろうか…
ちょっ!
ユリト「アクリちゃん危ないから身を乗り出さない!
ログスしっかり面倒見てよ!」
アクリ「ごっ、ごめんなさい!」
ログス「お、おう。」
落っこちたら助けようが無いぜ?
ぺちゃんこになりたいなら別だが…
気分が悪くなることこの上ないので、やめてほしい。
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