16400人が本棚に入れています
本棚に追加
ソティー…side
ピーーー!
ソティー「んぅ?」
高らかな音によって私は目を覚ましました。
ユリト「起床ー!」
続いて聞こえるユリトの声。
ウェル「なんだ?」
私たちはぞろぞろと眠い目を擦りながら、簡易野営から出て行きます。
ユリト「おはよう諸君。
今日から合宿始めるよ。」
そうユリトはにこやかに言います。
そう言えば本来の目的は合宿でしたね。
ユリト「朝食を食べたら始めるからね。」
海を背景に広げられた巨大なテーブル、その上に並べられた数々の料理。
相変わらず一級料理店にも勝るとも劣らないですね。
ルミク「ユリトやる気満々だね。」
ウェル「やっと本題だな。」
ログス「ふぁ~。
お手柔らかに~。」
アクリ「ログス頑張ってね。」
確か今回の合宿には、アクリちゃんは参加しないんでしたね。
そんな事を考えながら椅子に座ると…
リム「オグレ起きてください!もっう!」
オグレとリムが寝ていた簡易野営の中からリムの大声が聞こえます。
ユリト「はぁ…
誰か手伝ってあげて…」
ソティー「私行ってくる。」
一番はしゃいでいたのはオグレでしたから、疲れたんでしょうか?
子供みたいですね。
ソティー「リム入るよ~。」
リム「えっ?わっ!待っ…」
ソティー「はえ?」
リムは驚き顔で此方を見ると、どんどん真っ赤になっていきます。
私も同じような顔をしているに違いありません。
ソティー「ごめん…なさい…」
リム「う…ん…」
私は静かに出て行きます。
私は無言のまま、ユリト達の所に戻ります。
レイヤン「どうかしたのか?」
ソティー「えっ?何でも無いです。」
ユリトも不思議そうな顔で私の顔を伺っています。
クリク「ユリト~。
ぼくもユリトのおりょうりたべたい!」
ユリト「うん?
えーと…どれがいいかなぁ。」
アリンちゃんは初めて食べるユリトの料理に目を輝かせています。
ログスはアクリちゃんと何か話ながら仲むつまじく食事をとっています。
あまり注目が集まらなくて良かった…
これで追求される心配も
ユリト「ソティー大丈夫?
風邪引いた?」
ユリトは心配そうな顔で私の額に手を当てます。
ソティー「大丈夫…」
ユリト「なんだか顔赤いからさ。」
う~…
理由は別なんですがまだ赤いんですね…
ミア「ユリト心配するな。
オグレとリムは昨晩お楽しみだったからな。
それの残留でも見たんだろう。」
そうミアはお茶を啜りながら軽く爆弾発言を言いました。
大人の余裕ってやつですね。
カチャリと1つの食器の当たる音を最後に周囲は静寂に包まれました。
最初のコメントを投稿しよう!