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ウェル「オグレが切り出してましたね。」
駄目!それ以上はダメー!
ミア「そうだな。」
ミアー!
2人とも暴走しすぎです!
アリン「お姉ちゃん。」
レイヤン「アリンはまだ知らなくていいよ…」
アリンちゃんに呼ばれると同時に言い、食事の続きを取り始めます。
クリク「ユリト。」
ユリト「しー。」
ユリトもクリクに名前を呼ばれると、口元で人差し指を立てます。
それを見たクリクは口を翼で抑えます。
これはユリトが良いと言うまで喋らない、というユリトとクリクの約束事です。
リム「遅れてすみません。」
オグレ「ふぁ~…
ねみぃ~。」
長い長い沈黙の中やっと起きて来た問題のご夫妻。
そして内容を理解している数名は2人をじと目で見ます。
オグレ「うえっ?
俺まだ何もしてないよ!?」
リム「本っ当にすみませんでした!」
リムはこの状況を理解していない夫の代わりに誠心誠意の謝罪をします。
一緒に居るリムが本当に可哀想です…
ユリト「今日の2人は、訓練じゃなくて特訓ね。」
オグレ「ユリト待て!
話せば分かる!理不尽だ!」
リム「オグレもう諦めて…」
リムはこれ以上罰則がきつくなる事を恐れているみたいですね。
でも私が擁護してもユリトは、どっちもどっちって言うんでしょうね。
ユリト「ちょっとあっち行こうか。」
ユリトは爽やかに、されど恐怖を感じさせる笑顔で言います。
その瞬間にリムは涙目になり、死にたくないという顔をしています。
オグレ「えっ?ちょっ!
引っ張っんな!」
ユリトはオグレの襟首を掴むと、そのまま引きずっていきます。
それを見たリムは胸をなで下ろします。
ソティー「リム。ご飯食べたら?」
リム「はい…」
ユリトがオグレだけ連れて行ったのは、説教をするためでしょう。
リムはとぼとぼと椅子に座り朝食
オグレ「ぐばあぁーー!」
ズドーン!
ソティー「…」
リム「…」
ログス「アクリ。
ユリトだけは敵に回すなよ?」
アクリ「うん…」
ルミク「自業自得だよね…」
アリン「お姉ちゃん。
ユリトさんってなに考えているか分からないね。」
レイヤン「そうだな…」
ウェル「ミアさん…
私たちは悪く無いですよね?」
ミア「真実を言っただけだから大丈夫。
多分…」
ポツポツとそれぞれの心境を語ります。
暫くするとユリトが、何事も無かったかのように戻ってきました。
リム「あの…
オグレは?」
ユリト「うん。なんか食べないで特訓するってさ。」
リムがびくびくしながら連れて行かれた筈のオグレを聞くと、ユリトはあっさりと答えます。
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