海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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ユリト「まず大まかな日程を言うぞ。 午前では、まず最初に精神力を鍛えてもらう。 それが終わったら体力作り。 昼食と休憩をとって、午後は日ごと個人ごとに訓練内容を考える。 それが終わったら自由だ。 遊ぶなり訓練の続きなりするといい。 んで夕食をとって寝る。 こんなとこかな?」 それじゃあ始めるから身軽な服着てきなーとユリトは言います。 ユリトはどんな事をして精神力を鍛えるつもりなんでしょう? 服を着替えて外に出ると、小さな個室のような物が並んでいました。 扉の前にはそれぞれ名前が書いてあります。 ユリト「よーし。 全員来たな。説明すんぞー。 内容は至って簡単。 この中で10分間、無魔術で結界を張ってもらう。」 無魔術結界は簡単ですが、強度も低く使う人は居ません。 その代わり優劣が無い分魔力を注げば、万能の結界になります。 でもそれだけ? ユリト「結界が10分以内に切れたら最初からだ。 それぞれ中に入って。 中に結界を張ったら始まる、10分時計があるからね。」 ウェル「簡単そうだな。」 それを聞いたウェルは少し不満顔で自分の個室に向かいます。 私も行こうっと。 カチャ ソティー「?」 扉を開けると目の前に、同じ背丈の死神をかたどった像が置いてありました。 なんなんでしょう? ちょっと怖いけど… パタン 私は後ろ手に扉を閉めます。 ガチン! ん? がちん? ソティー「えっ!?ちょっ!」 ガチャガチャ! 鍵かけられました。 ユリト「終わらないと開かない仕組みになってるからねー。」 ソティー「先に言ってよ!」 お手洗いとかどうしましょう… ユリト「完全防音だから今俺に向かって喋っても、何も聞こえないからねー。 思念魔術を応用して放送しております。以上! 頑張ってね~。」 むー! はあ… こんなのすぐに終わらせましょう。 私は魔力を練り、無魔術の結界を作ります。 そうすると死神の胸に10:00とかかれていた数字が、秒を刻んでいきます。 えっ!? なにこれ? 結界を張り始めて五秒がすぎたあたりから、全身が鳥肌立ちました。 もしかして… 殺気? 間違いなく目の前の死神の像から発せられる殺気です。 しかも純粋な殺気… そして純粋な殺気は徐々に強まって行きます。 少し結界に注ぐ魔力を増やして殺気を防ぎます。 10分間… ユリト流石にえげつないです…
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