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次々と出て来ては、青い顔で文句を言われる。
ユリト「お前ら戦場ではもっと強い殺気を受けるんだぞ!」
その状況で精神を削る魔術を行使するのだから、それなりの強靭な精神が必要になる。
ログス「小声で言われてもねぇ。」
だってまだソティー寝てるんだもん。
ユリト「まぁ。とりあえず休憩って事で。」
ソティーこの調子で今日1日保つかなぁ?
精神力を強くするどころか、精神的ダメージになっちゃったよ。
未だに俺の腕の中で眠るソティーを眺める。
可愛いです。はい。
ウェル「すっかり寝ているな。」
ユリト「あぁ…
俺の設定間違いでだからな。」
俺はウェルが羨ましげに見ていたから先にくぎを差しておく。
ウェル隣に座るとソティーの頭を撫でる。
ウェル「相当な間違いだったんだな。」
耳が痛いなぁ。
ユリト「うん…」
ソティーは既に戦場に出ているし、前から俺の特訓を受けていたから、並大抵の殺気なんかは涼しい顔で受け流す。
そんなソティーが恐怖で立てなくなるのだから、どれだけ殺気が強かったか分かる。
ミア「それでもその分強くなったろう?」
ユリト「そりゃそうだけど…」
でも毎回これじゃあ訓練にならないじゃん。
レイヤン「お前は大切な人間に対して、過保護な所があるからな。」
ルミク「そこがいいんじゃないですか?」
お前らいつ来た。
まぁ確かにそうかもしれないけどさ。
虎は我が子を千尋の谷に落とすとはよく言ったものだ。
生き残らせる為の愛の鞭だよね。
ルミク「そういえばオグレとリムは?」
ユリト「中で休んでるんじゃない?」
2人はこっちの全員が終わったのを確認すると外に出した。
2人とも息を切らして青い顔をしていたのは当然。
ソティー「ん…」
あれ?起こしちゃったかな?
うっすらと目を開けるソティー。そして徐々に大きく開かれる目。
ソティー「ぁぅ…」
ユリト「おはよう。」
そりゃ周りにこれだけ居れば驚くよな。
ユリト「ソティー。
この後の訓練出来るか?」
ソティー「大丈夫。」
おっ。以外に即答。
精神的に限界かなと思ったんだが、案外大丈夫そうだ。
ユリト「よし。じゃあ始めるか。
集合ー!」
俺はソティーを降ろして、島全体に聞こえる声で集合をかける。
次は体力作りだな。
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