16400人が本棚に入れています
本棚に追加
ユリト…side
ルミク「私。
ウェルの泣き顔初めて見た。」
ログス「どうしたんだろうね。
やっぱり怖かったのかな?」
アクリ「とても強い人に見えるんですが…」
ログスとルミク、アクリちゃんはさっきの事について話している。
ユリト「ウェルは強い人なんかじゃなかった。
今のではっきりしたよ。」
ログス「どゆこと?」
みんな訳わかんない顔してんな。
確かに今まで強さと弱さが見え隠れしていたが、今回は弱さがはっきり見えた。
ユリト「ウェルはただ俺に近くに居て欲しいだけなんだよ。」
俺はその後黙って歩く。
ユリト「この辺でいいか。」
俺はくるりと振り返る。
まずログスたちの実力を見ないとな。
俺は竜に見立てた魔力の塊を作り出す。
ユリト「まずこれに全力で今現在で最強の魔術、最大の魔力を使って攻撃してもらう。」
ログス「こ、これにか?」
ルミク「本物じゃないの?」
2人ともひくひくと口元をひきつらせる。
アクリ「すごい…
純粋な魔力の塊だ…」
おっ!
アクリちゃんはなかなか目利きですねぇ。
…
ん?
ログス「アクリ分かるのか!?」
アクリ「えっ?うん。」
そーいやー普通は分からないんだよな…
自分が人外だから慣れちゃうんだよな。
一般的に視力で見られるのは、魔力と共に放出される覇気や生命力と言ったものなのだ。
魔術なら大きさなどから分かるが、俺がしょっちゅう使っている魔力球などやこれは、変化が無いため普通は分からないと言った所だ。
ユリト「魔力が見える目か…
少なからずナバルツには居ないだろうな。」
ルミク「才能だね。」
そうだね。
最初のコメントを投稿しよう!