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ユリト「集合ー!」
ウェル「んん…」
いつの間にか寝ていたらしいな。
どうやら終わったらしいな。
私は立ち上がると走ってユリトの所へと向かう。
ユリト「ウェ」
ウェル「昨日はなんで私だけあんなに重かったんだ?
それと…
もう大丈夫。」
ユリト「…。
そう。」
ユリトはにっこりと笑い、私も自然と頬が緩んだ。
ルミク「戻るの早いね。」
ソティー「うん。」
クリク「なんで2人ともうれしそうなの~?」
ユリト「はい。
んじゃあ始めるよー。」
ユリトはそういうと私たちの頭の上に魔術陣を組んだ。
それと同時に体が重くなる。
昨日よりは軽いな。
ユリト「あぁ。そうそう。
昨日は加重具を外したからだよ。」
やっぱりそうだったか。
ユリト「始めー!」
私はユリトの合図と共に地面を蹴る。
ソティー「えっ?ちょっと!」
レイヤン「悪いが1位は貰う!」
そういえばレイヤンさんが今の所1位なんだな。
ルミク「すぐ抜かすんだから!」
ログス「抜かされるか!」
相変わらず2人で競い合ってるみたいだな。
オグレ/リム「俺(私)たち影になってる…」
…
すぐにみんな追い抜いてやるさ。
そういえば景品ってなんだろう?
ユリトは何も言ってなかったな。
まぁ何でも良いさ。
ウェル「フッ!」パリーン!
私は目に付く魔力球を片っ端から割っていき、島の端から端まで走りつづけた。
理由は簡単。
白や黒の魔力球を見つけるためだ。
2回目のためにみな慣れて、昨日よりも良い得点を出すに違いない。
そのため追いつくためには、高得点の白や黒を狙うしか方法はない。
今の状態なら捕まえる事も可能だ。
ウェル「フッ!」パリーン!
今さっき遠くでレイヤンさんが、青の魔力球を割って居るのを見てしまった。
確か16点だったはず…
大きいな…
これじゃあ追い付けない…
というよりレイヤンさんは、獣人だから身体能力はずば抜けて居るのでは?
そうか…
それでレイヤンさんを合宿に混ぜたのか。
何で魔術が使えないレイヤンさんを混ぜたのか、不思議でならなかったが…
ユリトも考えるな。
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