海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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ウェル「はぁ。 はぁ。」 もっと多くの魔力球を! 既に汗は滝のように流れ、足も腕もガクガクと悲鳴を上げている。 昨日よりも頑張ってるかもしれない。 ウェル「はぁ。 はぁ。 そろそろ終わりか。」 私は時間が近い事を時計で知ると、走る速度を弱めて呼吸を整える。 ウェル「はぁ。 はぁ。 キャア!」ベタッ! いったー… 足がもつれて転んでしまった。 これじゃあもう立てないかな? 昨日は体が重かったし、何よりルミクと共同戦を張っていたから、休み休みできた。 しかし今日は1時間、全力で走りつづけている。 限界まで動かした筋肉を休めて、再び動かすにはかなりの時間がかかるからだ。 私は仰向けに寝転がる。 結局白や黒の魔力球を見つけられ無かったな。 ウェル「はぁ。 はぁ。 またか…」 目を開けると黒の魔力球がふわふわ浮いていた。 ウェル「またバカにしにきたのか?」 魔力球は私の手が届く所で停滞している。 出てくるならもっと早くに出てきて欲しかった。 私はやっとの思いで疲れ切った鉛の手を伸ばす。 あれ? もしかすると… 私はぐっと腕を伸ばし、魔力球をつか… シュウン… 時間切れか… でも分かった。 私は暫く休んでいるとレイヤンさんが丁度通りかかり、肩を貸して貰った。 ユリト「いや~。今日はみんな頑張ったねぇ。 ソティーは34点。 ウェル41点。 レイヤン53点。 ログス36点。 ルミク36点。 オグレ26点。 リム33点。 だね。 相変わらず1位はレイヤンがぶっちぎってるよー。」 くっ!53か! 悔しいな。 でも明日と明後日で、黒を取れば逆転出来る。 ログス「早く飯食べよう? 流石に腹減った。」 アクリ「今日も頑張ったもんね!」 相変わらず仲睦まじいな。 私もそんな日が来ることを願おうかな。 ルミク「同点じゃ負ける…」 ルミクはいい加減に周り全てが、競争相手だと言う事に気付け。 これは教えて上げた方が良いのかな? クリク「ごっはん。ごっはん!」 クリクはユリトの料理ばかり食べるから、すっかり舌が肥えてしまったな。 オグレ「昨日よりは楽だな。」 リム「ちょっ!オグレ! 黙ってて!」 昨日の特訓が相当効いているらしく、リムはちらちらとユリトの様子を窺っている。 ユリト「今日は海鮮料理ですよ~。」 レイヤン「ユリト。 浜辺の巨大な骨はなんだ?」 アリン「身の一片も残って無かったよね。」 2人共。 気にしたら負けだ。
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