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ログス…side
ユリト「午後の日程言うよ~。
ソティーはまだ覚え切れてないらしいから引き続き天魔術の習得で。」
ソティー「多すぎるって…」
多すぎるとは覚える事の量だ。
食事中に話していたが、まだ一割しか覚えてないらしい。
ソティーさんが初級で躓くなんてって思うが、同じ理魔術でも山と天は大きく異なる。
ミア「共通した基礎がないからな。」
一番の理由は、ミアさんが言ったように共通した基礎が無い事らしい。
俺たちが頻繁に使う一般属性(火風水土光闇)はしっかりした共通基礎陣があり、その上にそれぞれの基礎陣を組み上げる形だ。
特殊魔術(氷雷重衝)はそれぞれ2つの基礎陣があり、その陣に更に複数の陣を繋ぐ。
理魔術(と言っても森と山だが…)はそれぞれに1つの基礎陣があり、さらに難易度で分けられた基礎陣がある。
天魔術は違うらしく1つ1つの魔術に対応した陣があるらしい…
それをユリトは覚えさせるつもりなのか?
俺だったら絶対挫けるな…
アクリ「ログス?」
ログス「えっ?なに?」
アクリ「ユリト先輩が呼んでるよ?」
ユリトを見ると苦笑いをして、やっぱり反応したかと呟く。
えっ?
そんなに考え込んでたのか?
ユリト「いいかい?」
ログス「あぁ。すまん。」
ユリト「ログスとルミク、オグレとリムは模擬戦。
相手はシニルとレイヤン。
よろしくね?」
シニル「はい。」
レイヤン「武器は?」
ユリト「木刀でお願いします…
みんなの分も用意しとくから…」
うーん。
レイヤンさんはやる気満々だねぇ。
ユリトは柄は鉄で、木でできた取替可能の刃部分をガラガラだす。
ユリト「リムは弓だから打撃程度まで下げられるよね?」
リム「それくらいなら出来ます。」
遠距離武器は魔武器でもあんまり居ないんだよな。
シニル「私はどんな武器が良いですか。」
そっか…
シニルさんは竜だから武器なんて必要ないんだった。
ユリト「大怪我させないなら何でもいいよ?
あるいは死なない程度の魔術で!」
ユリトは悪気が全くないように、にっこりと笑いながら言う。
待てよ…
死なない程度って…
確かに魔術で怪我が無いっていうのは不可能だけど…
それって大怪我ならありって事だよね?
アクリ「頑張って…」
アクリも理解したか…
頑張るよ。うん…
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