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そうして俺たちは広い場所に向かった。
ウェルは悲惨な状況らしく、ユリトが直接教えるらしい。
それで今ルミクの機嫌が悪い。
ログス「昨日たっぷり付き添って貰ったんだから良いだろ?」
ルミク「あれじゃ駄目なの!」
リム「敵が多いですからね。
アクリちゃんも気を付けてね?」
こら!
変な事言うな!
俺が他に目移りするから気を付けろ、って言ってるようなもんじゃねえか!
アクリ「はっはい!
頑張ります!」
えっ?俺信用されてない?
アリン「アクリちゃん顔赤い!」
アクリ「からかわないでよ!」
アクリは赤い顔でアリンちゃんを追い掛ける。
そーいや。
レイヤンさんもユリトの事好きなんだよな。
レイヤンさんは正妻とかに興味無いのかな?
今更だがユリトはモテモテだね!
レイヤン「何か聞きたそうな顔をしているな。」
ログス「えっ?いや。レイヤンさんは正妻とかに興味無いのかな~って…」
ってあまりにも自然に聞いてくるから、心の内さらけ出しちゃったよ!
リム「私なら何が何でも正妻になりたいですけど。」
お前が言うと怖い!
特に『何が何でも』って所が…
強調してたしね。
というより二年前か?
その頃から2人は付き合ってて、ログスにすり寄ってきた上級生を完膚無きまでに叩きのめしてた伝説があるからね。
ルミク「私も同意見。」
レイヤン「そういう事か。
私たち獣人には正妻という概念は無いからな。
勿論一夫多妻制だが、男は契りを交わした女を皆、同じように愛するのが常だったからな。」
レイヤンさんはさも当然のように話していた。
なるほどね。
それでレイヤンさんは正妻にこだわるような考えは無いんだ。
アクリ「でも私は私だけを愛して欲しいです…」
いつの間にか戻って来て、後ろに立っていたアクリが口を開く。
というよりいまなんて?
リム「オグレは私だけを見てて下さいね?」
オグレ「リムしか見えてないから大丈夫。」
そう言って口付けをするオグレ。
このバカップルめ…
それを見てそっと俺の手を握るアクリ。
俺はさっきの言葉の意味を理解して、想いを乗せてその手を握り返す。
ルミク「あー!もう!
みんなユリトから罰受けちゃえー!」
後ろを歩いていたルミクが大声を出して、さっさと行きましょう!とレイヤンさんとシニルさんをせかす。
ありゃいじけたな。
まぁ。
ユリトが慰めてくれるでしょ。
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