海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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ログス「かっ――!」 俺は空中を舞い背中から地面に激突する。 受け身失敗した… 苦しい… アクリ「ログス!」 シニル「まだまだ隙が多いです。」 現在シニルさんと模擬戦をしていて、シニルさんは槍を使っているのだが… ログス「強い…」 シニル「一応一通りの武器は使えるようにしてあります。」 使えるじゃなくて達人の領域ですが? シニル「もっと姿勢を低く保ち、膝に余裕を持たせると攻撃に反応しやすくなります。 それから常に体に力が入っているので、防御や攻撃の時だけ力を入れると疲れにくくなります。」 戦場で疲れは一番の大敵ですとシニルさんは言う。 言われて見れば、常に力が入ってるな。 ログス「俺も武術はいける口なんだけどなぁ。」 ちょっと落胆。 シニル「確かに人間の中では強いですよ?」 人間の中ではか… 俺は立ち上がり、ルミクに場を譲る。 今の戦いを見てルミクは苦い顔をしている。 アクリ「お疲れ様。背中大丈夫?」 ログス「うん。」 大丈夫だと言ってもアクリは、心配そうに背中をさすってくれている。 本当に大丈夫なんだけどなぁ。 向こうではオグレがレイヤンさんにボコボコにやられている。 オグレ「まだまだぁ!」 オグレの打たれ強さは学園1位だからなぁ。 それもこれもリムのおかげだね。 おっと。 ルミクの模擬戦が始まるな。 ログス「ルミク頑張れ!」 始まってすぐルミクはまっすぐ走っていく。 シニルさんは一直線に突くが、ルミクはそれを狙っていたらしく槍を弾くとそのまま懐へ入った。 あれが槍の中距離攻撃の強みを殺す唯一の方法だが、シニルさんはそれさえも予測していたらしい。 シニルさんは強く突いたように見せて、軽く突いていたらしく体制を崩す事なくルミクの脇腹に強烈な蹴りを入れる。 ルミク「くっ!――かっは!」 強烈な蹴りをなんとか木刀で防ぐが、ルミクは防御ごと飛ばされる。 しかし飛ばされた先には、ルミクが弾いた槍が凪払うように振るわれていた。 ルミクは槍とシニルさんの足に挟まれる形になった。 えげつない… ルミク「あぐっ…」 ルミクはその場に崩れる。 あっさり撃沈したな。 シニル「大丈夫ですか?」 ルミク「っ…大丈夫…です。」 次は長剣でも使いますかとシニルさんは武器を変える。 こうして俺とルミクはシニルさんに、オグレとリムはレイヤンさんにボコボコにされた。 勝てるわけ無いって!
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