海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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ユリト「よっ。」 俺は的となる物を出す。 的は竜をかたどったいわばゴーレムだ。 種類は多種多様で地中に潜るもの、地上を這うもの、空を飛ぶもの様々だ。 ヴゥン… 俺は2つの頭程の大きさの魔力球を空中に浮かべる。 そしてあの巨剣を展開する。 ユリト「よっしゃ。やるか!」 ガァー! ギャァー! 竜の鳴き声で空間は支配され、一斉に俺を仕留めに来る。 ドゴゴゴッ! ユリト「おわぁあぁー!」 やっぱり作りすぎたぁ! 俺は地中から這い出るミミズみたいな竜や地面を走る竜は巨剣で切り裂く。 空から滑空する竜は、予め作っておいた魔力球を魔力源に魔術で撃ち落とす。 火球を避け、雷撃を弾き凶悪な爪を打ち破る。 鈍い音を立てて両断される竜。 轟音と共に消し炭になる竜。 ユリト「はぁ…はぁ…はぁ…」 短時間で寿命が縮んだぜぃ… 俺は荒れ地とは言えない程荒廃した地面にうつ伏せにぶっ倒れた。 ユリト「はぁ…はぁ…はぁ…」 やっぱり体力より精神が持たん。 極度の体力疲労は魔力の回復速度に関わる。 極度の精神疲労は魔術の精度、威力に関わる。 いくら魔力があっても精神が保たなければ、長時間の戦闘なんて無理だ。 詰まるところバランスが大事って事ですよ。 さてと… 問題はどうやって精神を鍛えるかなんだよ。 俺はだるくなった体を起こした。 ユリト「精神を強くするか…」 これも難題だなぁ。 クリク「ぼくもくんれんしたいなぁ。」 ありぃ? ユリト「同化し過ぎて忘れてた。」 クリク「ひどい…」
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