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クリク「ぼくもユリトのやくにたちた~い!」
パタパタと俺の周りをクルクル飛び回る。
ユリト「そう言われてもねぇ。」
クリクはまだ俺にべったりだから、自分で身を守る必要はないし…
それにクリクはまだ子供だから魔力を多く必要とするから魔術は使わせたくない。
あっ。
クリクは元々魔術使えないか。
クリク「なんで~!」
頭を甘噛みするな。
ユリト「もうちょっと大きくなったらね。」
俺は甘噛みするクリクを捕まえて、抱くと頭を撫でる。
クリク「むー。」
クリクは頬を膨らませぷいっとそっぽを向いてしまった。
わがままな時期に入ったかな?
ユリト「いいかい?クリク。
今はまだ俺に守られていていいんだ。
その時が来たら必ずクリクに助けを求めるから。」
クリク「…うん。」
クリクはそっぽを向いたまま、小さくだが確かに返事をした。
ユリト「よし!いい子だ!」
クリク「うわあ~!」
そう言って俺はクリクをもみくちゃに撫でる。
ユリト「だから今は外で待っててね?」
クリク「うん。」
パタパタと扉へ向かうクリク。
そう言や俺以外は開かないように
ガガガガガ…
クリク「お外で遊んでるね!」
ガガガガガ…
魂一緒だった。
ユリト「まぁいっか。」
俺は巨大な竜を作り出す。
ただひたすら的を破壊するのもいいが、精神力を集中的に鍛えたいからな。
俺は最大出力で結界を張る。
ユリト「すー。ふぅー。
来い。」
合図と共に巨大な竜はいかなる物質を消滅させる破壊属性を持った息を吹きかける。
バチバチ!
ユリト「ぐぅ!」
流石にしんどいか?
いや…
これぐらいやらないとな。
周りの地面は赤黒い粒子と共に消滅していき、俺の結界はバチバチと火花を出しながら、しっかりとその強度を保っている。
ユリト「ふー!ふー!ふー!」
次第に息が荒くなり気が飛びそうになる。
俺は殺気なんかじゃ集中力は乱れないからな。
これぐらいキツくないと訓練にならないんだよね。
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