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捌いた肉を葉っぱで閉じて、麻の紐のようなもので縛る。
「どうぞ。
なるべく早く干し肉にするか、燻製にしてください。」
慣れた手つきだね。
ユリト「あっ。どうも。」
あの死体はどうするんだろ?
だいぶ肉とか残ってるけど…
「他の肉食獣に分けてあげるんです。
私たち人間はその時必要な分だけ、持って帰ればいいんです。」
肉を入れた葉の4つの内3つを俺に渡す。
彼女は周りを見渡しながら、そろそろ来ますよと言う。
ユリト「なるほどね。
あっ。
それじゃあ連れがいますので。
そろそろ…」
「そうですか…
その内また会いましょう…」
その内またか…
彼女は笑うとさようならと言う。
俺は森を出ると翼を広げ、親鳥を待つ雛鳥のように喚いて居るであろうソティー達を想像し、ぷっと吹き出した。
名前…
聞かなかったな…
その内また会いましょう…
戻った時に空想は現実になっていた。
ソティー「ユリト遅い!」
まだ沈静化してなかったか…
ミア「許してあげたら?」
ウェル「なんで機嫌悪いんだ?」
ルミク「さぁ?」
聞かないでくれ。
思い出して顔が赤くなりそうだ。
ログス「流石に腹減って死にそう…」
アクリ「もうちょっとだからね?」
本当にごめんなさい。
今すぐ準備します。
オグレ「腹減った腹減った腹減った腹減った腹減った腹減った。」
呪文!?
そして魔武器をだすな!
リム「オグレ落ち着いて下さい!」
準備が終わるまでしっかり押さえといてね?
レイヤン「なんか雰囲気違うな…」
アリン「だよね。」
何が?
そうして肉の争奪戦が始まる。
そこに酒が入り、宴会と化した。
明日も訓練なんだけどなぁ。
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