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ルミク…side
ユリト「頑張ってね~。」
いつも通りに精神訓練が終わり、体力作りに入る。
しかし、今日のユリトは何だかどこか上の空。
どうしたんだろ?
私は皆が散る中、同じ方向を走るレイヤンさんにユリトの事を聞いた。
レイヤン「分からない。
ただミアの話だとソティーと喧嘩したからじゃないかって話だが?」
ソティーと喧嘩したんだ…
喧嘩してもその日の内に解決してしまうユリトらしくない。
ソティーも気にしていたみたいだから違うと思うなぁ。
ルミク「あっ!」
レイヤン「いくら遊びだからって気を抜いたらだめだぞ?」
それはそうだけど…
あれ?
今現在これに参加しているのは、レイヤンさんや生徒の域を脱しているソティーやウェルも参加してる…
って事は頑張んないと勝てないよね?
ルミク「負けません。」
レイヤン「ふっ。
やっと気付いたか?」
そのために今日は同じ方向を走ってたのかな?
まぁ私が勝つことに変わりはないがと、さらっと勝利宣言をして離れるレイヤンさん。
ルミク「それでも足掻きますよ。」
ってレイヤンさん走るの速い!
獣人だから?
今余計な思考をするのは無駄だね。
ルミク「はぁ。はぁ。
ちょっとどいてよ!」
ログス「やだよ!
はぁ。はぁ。
アクリに勝つって言っちゃったんだよ!」
もう最悪…
私達は白の魔力球を見つけて追い掛ける。
私達の戦い方は対になるで、お互いに動きは邪魔にならない。
しかしどうしても狙う物が一緒だと、攻撃の時だけ邪魔になってしまう。
ルミク「私は勝ってユリトに褒めて貰いたいの!」
ログス「俺だってかっこいい所アクリに見せたいの!」
ログス/ルミク「ぬぐぐ…
(レイヤンさんを一気に巻き返す為には何としても白を…)
取る!!」
パリーン
へっ?
ルミク「キャア!」
ログス「くっ!ルミク!」
突然の魔力球の破壊と突風により私は、後ろにひっくり返ってしまう。
いったいなに?
全く持って訳が分からない。
ログス「大丈夫?」
ルミク「ん。ありがとう。」
私は差し出された手を掴み、立ち上がり風が吹き抜けた方を見る。
ログス「ますますウェルは人間離れしてきたな…」
今のウェル?
もう体力と身体能力だけなら世界一だよね…
ウェルも竜かなんかだったんじゃない?
ユリトがそうだからそう思わざるを得ないよね…
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