海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

60/112
前へ
/543ページ
次へ
ユリト「あー。 それなら大丈夫。 ミアに持ってきて貰うから。」 持ってきて貰うから? 意味が違うような。 ミア「ユリト。持ってきたぞ。」 声をした方を向くと、ミアさんがウェルを担いでいた。 それにミアさんまで持ってきたぞって… ユリト「ありがとう。 おーい。大丈夫かぁ?」 ゆっくり下ろされたウェルに顔をぺちぺち叩きながら声をかけるユリト。 ウェルは荒い息をするだけで反応しない。 ユリト「あー。 こりゃ酸欠に脱水症状だな。 まぁそういう訳で今度はウェルを抜かせるように頑張ってね。」 流石に手当てしないとヤバいとウェルを日の当たらない木陰へ運ぶユリト。 昼食は皆で作っててーとウェルを運びながら叫ぶ。 ルミク「ソティー。」 ソティー「…なに?」 ルミク「お姫様抱っこして貰ったことある?」 ソティー「ある。」 私ない… やっぱり1つ屋根の下で生活してるソティーたちにはかなわないよね… ソティー「なんかごめん…」 いいんだ別に… いじけてなんか無いもん… ログス「言葉とそれに伴う行動が反対だけど?」 声に出ちゃった。 私は屈んでいて、足元にあった貝殻を転がし始める。 アクリ「ルミクさん!大丈夫です! 私もまだして貰ってませんから!」 顔を真っ赤にしながら私を元気付けようとしてくれるアクリちゃん。 でもね。 そういう事じゃないの… 今日に限っては皆で昼食を作り、何とか回復したウェルを交えて昼食を取った。 後にウェルは二度とあんなムチャはしないと言っていた。 でもなんで黒を捕まえられたんだろ? あんな状態じゃあ捕まえるどころか追いつけないよね? ん? もしかして動けなくなるまで頑張れば簡単に捕まえられるって事? でもあそこまで疲れているウェルを見た後じゃあやる気は出ないよね…
/543ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16400人が本棚に入れています
本棚に追加