海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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ユリト「今日はこれくらいにするかな。 ソティーお疲れ。」 ソティー「ふー。疲れたぁ。」 俺は西の空が赤くなり始めたのを確認して、午後の訓練終了を告げる。 ソティーはぐーっと背伸びをすると、ぷはーと息を吐いた。 ミア「まだ修正点は多いがな。」 ユリト「まぁね。」 それでもソティーの才能は天性のものだろう。 まず3日で天魔術の半分を覚えられる事はまずない。 ソティー「何年かかるかなぁ…」 まず生きてる間に完璧に全部は覚えられないと断言するソティー。 ユリト「スパルタで行くか…」 生きてる間に完璧に覚えられるようにね。 そーだなぁ。 朝から晩まできっちり詰まった内容を… ソティー「ヤダ!なんか分かんないけどヤダ! 絶対ロクな事考えてない!」 イングリッシュ通じないけどニュアンス的な感じで分かるみたいだね。 ソティーは凄い勢いでブンブンと首を横に振る。 とにかく戻るか。 ログス達は終わったらしく意気揚々とログスが釣り竿を担いでいたからな。 ちなみにログスが釣った魚は美味しく頂いています。 ソティー「ねえユリト。」 ユリト「うん?」 ソティーが戻る途中に俺の腕に絡みついてくる。 突然なんだ? ソティー「何でもない。」 ユリト「なんだそれ?」 全く嬉しそうな顔しやがって… 俺はこっちに来て恵まれてるよ。 こっちに来て本当に良かった。 だからこそコイツらだけは絶対守り通す。 俺に生きる活力をくれた大切なヒト達だから。 ミア「ふふ。私はお邪魔かな?」 ソティー「えっ?そんな事無いよ!?」 一歩後ろを歩いていたミアは立ち止まってそう言う。 それを慌てて繕うソティー。 やれやれ… 困った奴だ。 ユリト「ミア。」 俺はすっと手をミアに差し出す。 ミア「…」 ミアは差し出された俺の手を目を丸くして見ている。 ユリト「拒否権は無いぞ?」 ミア「お前と言う奴は…」 呆れたようにいう割に嬉しそうな顔をするミアは、俺の手を取り再び歩き出す。 やっぱり魂が同じだから欲しているものは同じなんだな。 食事中にいちゃついている現場をオグレに目撃され糾弾されたが、俺は皆に聞こえるように言い放った。 ユリト「皆いるのにやった奴よりマシ。」 オグレ轟沈!って感じだったね。 その後レイヤンとログスにこっぴどい怒られた。 つい口が滑ったんだって! 本当だヨ! 信じてヨ! 決してオグレの心を折りたくて言ったワケデハナイヨ!
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