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ユリト「…」
ミア(ニヤニヤ…)
ウェル(ニヤニヤ…)
レイヤン(ニヤニヤ…)
ルミク(ムスー…)
くっ…
た、耐えられん…
ユリト「なんだよ…」
これは精神的ダメージが大きい…
これ続いたら死ぬ…
ミア/ウェル/レイヤン「私たちにも適応されるよね?」
ルミク「ずるい…」
なんでこんな事になるんだ?
こいつらあの時に狸寝入りしてやがったのか?
クリク「ユリト。かおまっかだよ?」
ユリト「シィッ!」
俺は人差し指を唇につけた。
むぐっと言いながら口を閉じるクリク。
笑いながら箱に入るウェルと膨れっ面のルミク。
いまだに笑いながら顔の赤い俺を眺めるミアとレイヤン。
何が何だか分からないアクリちゃんとアリンちゃん。
ユリト「はぁ…」
ここまで見事にしてやられるとため息しか出て来んよ…
ミア「取り敢えず午後の訓練内容でも考えたらどうだ♪」
レイヤン「少し剣を振ってくる♪」
よし。パプリパこいつらに食わせよう。
決定だ。もう変えられん。
思い知れ!
アリン「アクリちゃん!遊ぼ!遊ぼ!」
アクリ「あっ。待って!」
浜辺の方向に走り出すアリンちゃん。
それを慌てて追い掛けるアクリちゃん。
仲良いねぇ。
つか服脱ぎながら行くな!
そしてなぜ最初から水着を下に着ている!
それはさて置き俺はどうしよう。
最終日の午後のメニューは、最初から決まっていたからな。
とりあえず…
俺はごろりとベンチに寝転がり、流れゆく雲を見ることにした。
クリク「ユリトねるの?」
クリクは俺の腹の上でパタパタと翼を動かしながら首を傾げている。
ユリト「寝ないよ。」
クリク「くきゅ~♪」
俺はくしゃくしゃとクリクを撫で回す。
身体は人間の胴体と同じくらいになったのに、いまだに鱗はゴム鱗のままだ。
それにしてもいつの間にかすっかり成長したな。
子供の成長ほど速いものはないよねぇ。
そういえば…
ユリト「なぁミア。
グロークってどのくらいまでデカくなったんだ?」
ミア「わからん。」
わからん?
どういうこっちゃ?
お前仲良かったんだろ?
俺がハテナマークを頭上一杯に並べていると、ミアが簡単に説明してくれた。
ミア「あいつは体の大きさを自由に変えられたからな。」
そんな事出来んのか?って感じだけど、古代龍に最も近い能力を持つグロークなら有り得るな。
自分の事を解説するのはなんだけどね…
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