海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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ユリト「それじゃあ始めようか。」 ユリトはみんなが落ち着いた頃を見計らって声を掛けた。 今日は珍しく一カ所に集まって休んでいたので、集合をかける必要はなかった。 ルミク「絶対手を加えるでしょ…」 だろうな。 意外にえげつないユリトが手を加えない筈がない。 ユリト「ん? そりゃもちろん。 それから数は3分の1にしたからね。」 そんな屈託のない笑顔で言ってもなぁ。 絶対反論出てくるだろう。 ログス「待てユリト。話し合おう。 俺たちがウェルやソティー、レイヤンさんに勝てると思うか?」 オグレ「3人は兵士だぞ? 俺たち学生。 流石に無理あるだろ。」 ユリト「あ。 無理だね。」 ユリトはハッとしたように手を打つと断言した。 最初から気付いてなかったようだな。 てっきり知っててやってるのかと思ったが… ユリトはハンデつけるか…と独り言を漏らし、少し考える仕草をする。 ハンデってなんだ? ユリト「ソティー121点。 ウェル224点。 レイヤン166点。ログス117点。 ルミク95点。 オグレ87点。 リム100点。 がみんなの合計点数ね。」 ソティーは魔術が主攻撃だからてっきり中間辺りかと思ったが、なかなか頑張ってるみたいだな。 ウェルは時々見るが、必死だからな。 レイヤンは言わずもがな。 ログスは実力に見合った感じだ。 ルミクは初日のがどうも効いていて、点数が100を超えないようだ。 オグレは体力や忍耐力あるが、素早さが劣るために伸び悩んでいる状況か? リムも遠距離魔武器にしては頑張っている。 ユリト「えっと… ソティーは重量を1.8倍と開始5分は待機ね。」 ソティー「うぅ~。仕方ないか…」 ユリト「レイヤンは2倍の10分。」 レイヤン「分かった。」 ここまでは順調だが、問題は1位のウェルにどんな処遇をするかだ。 ユリト「ウェルは3倍で」 ウェル「待て。何でそこまで飛ぶ。」 ウェルは3倍と聞いた瞬間に、当然とも言うべき反応する。 本当に結構飛んだな… ユリト「20分待機ではじ」 ウェル「おい!聞け! 私だけおかしくないか?」 顔を歪めて反論しているウェルに対し、ユリトはケラケラと笑っている。 からかっているな。 ユリト「また黒を取ればいい。 あっ。みんな気付いてると思うから言うけど、死に物狂いでやらないとウェルにまた黒取られちゃうよ~。始めぇい!」 どうやらこれがユリトが考えていたもくろみ?のようだ…
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