海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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そのままお茶を飲み続け、ついに20分がたった。 私は戦槌を展開して走り出す。 本当に魔導兵ばかりで、魔力球が1つも見当たらない。 私はひとまず岩の陰に隠れて、作戦を練り直す事にした。 ウェル「ん?」 リム「あ。 早く入って下さい!」 先着がいたらしいな。 リムは立ち止まる私を岩の陰へと引き込む。 リム「バレてないみたいです。」 リムはぺたんと座ると深い溜め息をする。 ウェル「やっぱり魔力球見つからないか?」 リム「はい… 1つも取れてません。」 全くユリトは何を考えてるんだ… 関心な所だけ伝えないで… リム「魔力球にえげつない手を加える事は分かりきって居ましたが… これはあんまりです。」 ウェル「そうだな。 さて、どうするかな…」 ユリトは亜空間に入ってしまって聞くにも聞けない。 いくら考えても気が滅入る… リムもそう思ったのかすっと立ち上がる。 リム「私はもう少し探して見ます。 1位になりたいですから。」 リムはにこりと笑った顔を私に向けた。 ふむ。 宣戦布告か。 残念だが私も抜かれるつもりはない。 ウェル「そうか。 お互いに頑張ろう。」 私もにやりと笑い、リムの挑戦を受けた事を伝える。 リム「ええ。お気を付けて。」 リムはふふっと笑うと姿勢を低くして走り去る。 挑戦は受けたはいいが、魔力球が無いのでは点数を上げようもな… ん? 突然辺りが暗くなり顔を上げると、目の前に鉄とも言えない素材で出来た人形が腕を振り上げている! ウェル「くっ!」 ドゴッ! 私は岩の上に飛び乗り、相手の攻撃をかわす。 人形は土にめり込んだ腕を抜き、こちらを伺う。 ウェル「ちっ!」 私はいつの間にか数体の魔導具に囲まれていたようだ。 破壊するしかないか? しかし相手はユリトの作った魔導具だ。 そう簡単に壊せるとは思えない。 ウェル「逃げるか…」 私は周りを取り巻く魔導兵を撒く事にした。 経験済みなのだが、やはり3倍は非常に重い… リム(お気を付けて。) 頭の中にこだまするリムの声。 そしてその前の立ち上がるという行動を思い出す。 ウェル「~~~!リム~!」 やられた!
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