海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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オグレ「じゃあ本気で行くぜ。」 そう言うとオグレは斧を前に突き出し、陣を組み始める。 ユリト「最初から本気いうたやん!」 オグレ「どこの言葉だ!」 ナイスツッコミ! 俺はグッと親指を立ててオグレに向ける。 とここで邪魔が入ったようだ。 ソティー(邪魔で悪かったね!) 念思に入ってた。 ユリト(どうした?) ソティー(まずユリトがとんでもない事するのは予想してたからいいとして…) 俺はそこん所を突っ込んで欲しかったなぁ。 ちょっとショック… ソティー(オグレの攻撃。 あれはすごく危険だから止めさせて欲しいってリムが…) ユリト(分かった。) リムを見ると一生懸命オグレに声をかけているが、いかんせん遠いためオグレには声が届いてないようだ。 ユリト「オグレ。 リムが止めろってさ。」 オグレ「分かってる。 でも少し話し聞いてくれないか?」 分かってやってるって事はなんか訳あり? またまた面倒だねぇ。 俺は少し考えた後にどうぞと言って話を聞く事にした。 オグレ「この魔術は俺の叔父さんが教えてくれたんだ。 叔父さんは凄く魔術が上手でさ。 憧れたんだよなぁ。」 おい。話しって世間話かよ! ユリト「思い出語るのは後にしてくれ…」 後でゆっくり聞くからと手をひらひらさせるが、オグレは構う事なく続ける。 話し聞けや。 オグレ「守るためには力が必要だろ?って。 叔父さん… 家族守れなかったんだよ。」 守るためには力が必要… 間違いではない。 様々だが結局の所、他者も自分も守るためには、何かしらの『力』が必要だ。 『力』というのは、経済力であり、権力であり、暴力であり、自分が他者の心の支えになる事であり… 数えだしたら切りがないだろし、守る『力』は様々だ。 オグレの叔父さんが言っているのは、きっと暴力に分類されるだろう。 そして自分より大きい暴力に出会い、守るべき人を守れなかった… それが彼の大切な人の守り方を決定したのだろう。 オグレ「でもさ… いくら大きな力を手に入れても使えなきゃ意味がないだろ?」 オグレの瞳は既に決まっていたようだ。 俺もまだまだだね。 ユリト「ぶつけて見せろ。」 終わったら俺気絶するからリムにごめんっていといてとオグレは言う。 どうも陣を見てもオグレの言動を見てもかなりヤバい魔術らしい。
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