海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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ユリト「チッ!許せオグレ!」 オグレ「ガハッ!」 オグレは衝撃波により3mほど吹き飛ばされる。 全身に衝撃を加える事で、一時的に体の機能を停止させる。 さーてと。 どうやら欠陥魔術らしいしな。 後で組み直したやつを教えてやるとしよう。 オグレ「ヒュー… ヒュー…」 おい… ユリト「更に打たれ強くなっちゃったかな?」 あー。 後で絶対に怒られるだろーなぁ。 なんで止めなかったんだーって… なんでだろ? ユリト「ふぅ。諦めるまでのすか。」 ゴッ! 俺は少し離れた位置にいるオグレに膝蹴りを食らわす。 もはや熱いとかなんとか言ってられる状況じゃないしね。 吹き飛んだオグレの後ろに岩の壁を張り、壁に激突したオグレを殴りつける。 バキバキバキ! そうすると厚さ2mの壁は砕け散り、オグレは結界に激突する。 ちょうどリム達のいる位置と反対で本当に良かったよ。 ユリト「まだ意識あるのかよ…」 もはやこの打たれ強さは人間業じゃないぞ? ん? そんな事言ったらウェルやソティーだってその部類に入っちゃうか。 結界を支えに立ち上がろとするオグレ。 そして膝からカクンと糸が切れたように崩れる。 それでも魔術は発動したままだった。 ユリト「さてと…」 俺はすぐにオグレの体内に張られている魔術陣の破壊に取り掛かる。 いまだ燃え盛るオグレの胸に手を当て、魔術の構造を調べる。 うーん… 欠陥だらけですねぇ。 ユリト「よっ。」 しゅー… 魔術陣を破壊すると同時にオグレから出ていた火は消滅し、今度は蒸気が出ていた。 ユリト「今度は魔力切れかよ…」 みるみる顔は青くなり体は氷のように冷たくなる。 リム「オグレ!」 どうやらぐるりと回って来たらしく息が荒い。 ユリト「欠陥魔術の魔力の過剰使用による魔力切れ。 命には別状ない。」 まぁ俺が魔力を補充してるからだけどね。 じゃなかったらそーとーやばい。 リムは良かったと呟くと、俺を涙を溜めた目でキッと睨んでくる。 リム「止めさせろって言ったのに何で止めさせなかったんだ!ボケェ!」 ユリト「モウシワケ… ゴザイマセンデシタ…」
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