海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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そうして連れてこられたルミクの顔は真っ青だった。 しかしユリトの左肩の後ろには致命傷とはいかぬものの傷があった。 ユリト「いやはや。やられたよ。」 ログス「ユリトの事になると一生懸命だもんなぁ。」 俺たちはカラカラと笑い、ユリトは後ろの椅子にルミクを下ろす。 ユリト「ご機嫌いかがかな?」 ユリトはいまだにリムに膝枕をしてもらっているオグレに話しかける。 オグレ「ははは。最高だ。」 リムは微笑しながらオグレの頭を愛でるように撫でている。 ちなみに言わずとも分かると思うが今現在オグレは真っ裸だ。 その上に大きめの薄い布をかけている状態だからかなり危うい。 ちなみにソティーさんとウェルが顔を背けているのは、さっきまで危険なイチャイチャをしてたから。 ユリト「そうか。 じゃあ服着ろ。」 ユリトはそう言ってリムのオグレとは逆の椅子に置いてある服を指差す。 いつ置いたんだよ… リムも見覚えが無いらしくその服を凝視していた。 ミア「ユリト。 お前何も言わなかったろ?」 ユリト「…」 忘れてたってやつか? ユリト「わりぃ…」 すっかりリムの気迫に圧されて、言わずに逃げ出したとユリトは苦笑いする。 確かにビクビクしてたしね。 まぁ俺らもだけどね。 ログス「ルミク大丈夫そうか?」 また魔力を注いでるみたいだけど、顔が青いままだ。 ユリト「ん?あぁ。大丈夫だよ。」 レイヤン「次は誰とやるんだ?」 確かにそこだ。 今思ったけど… これみんなして魔力切れ起こす事になりそうだね。 ユリト「ログスの考えてる通りだよ? それから次魔力切れなるのログスだからしっかり準備運動しときな。」 どうやってユリトの首を取ってやろうかなぁ。 今の内に作戦練っておこっと。 やっぱりいつもの戦法で行った方がいいかな? でも手の内分かっちゃってるんだよね。 悩みどころだなぁ。 アクリ「大丈夫?」 ログス「うん?大丈夫。 今どうやってユリトの首を取ろ」 ユリト「こえぇこと言うな!」 おっと。突っ込み早かったな。 ログス「あははは。」 ユリト「まったく… よし。行くぞ。」 ユリトはルミクの胸から手を離すと俺にそう言うと試合場の中心に歩いていく。 アクリ「頑張って。」 アクリは俺の手をギュッと強く握りそう言うとにこりと笑った。 ログス「うん。」 俺は空いているもう片方の手でアクリの手を包む。 アクリの握る力が抜けると俺はユリトが待つ試合場へと向かった。
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