海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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ユリト「おっしゃ! 来いえぇ!ちょっ!」 あちゃー外しちゃったよ。 俺は来いと聞いたと同時に地面から岩の槍でユリトを攻撃した。 ユリトは後ろに体を反るようにして回り、俺の攻撃をよけた。 ユリト「…ログス。 毎度思うがお前好きだな…」 ログス「何が?」 突然言われても分からないけど? ユリト「不意打ちだよ…」 俺が首を傾げているとユリトが分かりやすく苦笑いをしながら答えてくれた。 ログス「あぁ。」 不意打ちの事だったのか。 いや… 好きって訳じゃないけど… ユリト「無意識なのね…」 ユリトは1つため息をつくとまぁいいやと言って魔武器を展開する。 ユリト「倍返しな?」 は? ガガガガガガ! ログス「くっ!」 もはや倍返しではない規模の岩の槍を腹部を掠りながらも何とかよける。 当たってたら絶対即死だ。 ログス「あれが同じ魔術かよ!」 瞬く間に槍は見上げる高さまで伸びていく。 つか無駄を嫌うユリトにしては珍しい。 ユリト「わり。力んだ。」 ログス「ちょっと軽くない!?」 俺は足元に岩の槍を発射台のようにしてユリトに近付く。 ユリト「ちゃんとよけられる範囲だったじゃん!」 ガン! 俺はユリトの横を通り過ぎる時に斬りつけていく。 ユリトはすぐに巨剣で防御するが、まだまだ追撃は止まらない。 俺は空中で体制を整え、今度は背後から同じ要領でユリトを斬りつける。 この戦法は結構強い奴かめんどくさい相手に使う。 ユリトの場合は両方だけどね。 ユリト「なんかのアニメで見たことあんな。」 ユリトは独り言をぼそぼそと言いながら逆に切りつけようと構えをとる。 マズいね。 これの弱点は言わずもがな急には止まれない事だ。 俺は進む先に斜め右に岩柱を伸ばす。 これで進む方向を変える。 因みにユリトの後ろからは、最初に放った槍が伸び続けている。 ユリト「よっ。」 ガガガ! ユリトは岩の壁を後ろに張ると俺の岩の槍が砕ける音が鳴り響く。 ユリトはその音を背に俺に向けて巨剣を振る。 なんかいやな予感。 俺はすぐに後ろに飛ぶ岩柱を伸ばす。 ぴし! 目の前の横に伸びた岩柱は軽い音を立てて横に切れていく。 切れた表面がツルツルなのは気のせいだよね。
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