海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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メキメキ! ログス「―っ!」 なにが? あばらから骨が軋む音が聞こえたと思ったら後ろに更に飛ばされた。 ログス「衝撃波か?」 ユリト「正解。 あばらひび入ったでしょ?」 胸がズキズキいたみ熱くなる。 どうやらそうらしい。 ユリトは全ての属性使えるからなぁ。 はっきり言って卑怯だ。 ログス「ユリトはいいよな!」 バキバキバキバキ! ユリト「おっと。」 俺は前方広域型の魔術でユリトの足場を崩すと、今度は岩柱を発射台にして岩を飛ばす。 ユリト「ふん!」 ビシビシ! ユリトなら壊してくれると信じていたよ。 殴って壊すとは思ってなかったけど… ユリト「ぶはぁ!げほ!げほ!」 実は中は空洞で、大量の細かい砂が入っていた。 俺はあばらの痛みをこらえて、肺に空気を溜めて砂埃の中に入る。 砂には俺の魔力が込められており、その魔力と同化する事により、自分の位置をユリトに特定できなくする。 そしてちょうど魔力が欠落した所にユリトがいる。 もらった! ゴォォォオ! ログス「うわっ!」 突然の突風。 これはルミクの時と同じだな。 体に岩を貼り付けて体が浮かないようにする。 ユリト「あーびっくりした。 えーっと… おろ?飛んでなかったか。」 ユリトはそう言って上を見上げて俺を探してたが、途中で後ろに居ることに気付いたようだ。 どのみちこんな格好じゃあ動けないしね。 ユリト「… 格好悪くない?」 ログス「うっせぃ!」 仕方ないだろ! お前の風魔術の効果範囲内にいるから解くわけにもいかないし。 そうか… 閃いた。 確かに山魔術の応用は出来ない。 だが大量のとまでは行かないが土や岩、金属を魔力が続く限り、自由自在に操れる。 これは土魔術にはない山魔術の特権だ。 俺は全身の岩を金属にして、形を全身甲冑に変える。 ついでに剣も少し大きくした。 これが操れる限界かな。 ユリト「ごついな…」 ログス「ユリトっていつも注目とか多いよね。」 ユリト「そーか?」 まぁとりあえず… ログス「そろそろ覚悟してね?」 ユリト「いいねぇ!」 そう言ったユリトは嬉しそうに巨剣を構える。 因みに全身甲冑は体の動きと連動するから、動きに支障はなく逆に攻撃1つ1つが重くなる。 我ながらよく思いついたと自画自賛しちゃうね。
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