海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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ユリトは水の中でも平気そうに魔術陣を組んでいます。 まずいですね。 私は妨害するべく魔力矢で攻撃します。 しかしユリトは結界を張ったらしく、手前で矢は消滅していきます。 流石に元々近くにある水は、結界を張っても防げないみたいですね。 あ! 良いこと思い付いちゃいました。 私は巨大な結界を囲むようにして張り、それを圧縮。 私は全体的に見ても、防御系魔術は得意なんです。 ユリトも流石に苦しそうですね。 ゴワアアアア! リム「っ!」 熱! 私はすぐさま水の壁で自分を守ります。 もうユリトは、魔術の強弱関係無視ですね。 私の目の前には巨大な黒炎の柱。 どうもユリトはあの一件以来、使えるようになった黒炎を好んでいるようです。 ユリト「流石にあれはしんどかったね。」 リム「ユリトにとって壁なんて皆無ですか。」 四方を水の壁で囲って居るにも関わらず私の後ろにいるユリト。 水の壁とは言え、並みの武器ではビクともしないくらいの強度はあります。 末恐ろしいです。 ユリト「まあね。」 とぷん ユリト「あっ。」 術者の私は壁を通り抜けるなんて造作もないですが、濡れるからあんまりやりたくないんです。 バァン! 自分の水の壁の中から抜け出すと、今度は水の壁を圧縮して四方からユリトにぶつけます。 ユリト「いったぁ!」 やっぱり無傷ですか… リム「はぁ。はぁ。」 少し規模が大きい魔術を使いすぎましたね。 ユリト「まだまだだねぇ。」 リム「ユリトは何処まで行ったら合格なのやら…」 ユリトはははは!と笑うとすぐに、いたたとわき腹を押さえます。 多少は損害を与えられたようですね。 ユリト「水の圧縮とかえげつねぇ…」 リム「勝つためなら如何なる手段も選びます。」 オグレだってありとあらゆる手段で、私だけのひとにしましたからね。 まぁ本人は弱い女の子に人気があることに気がつかない鈍感君だったから、私から言わないと私が好きだという事が分かって貰えないと言うのは、最初から踏んでましたが… まさか告白したら両想いだったなんて… ほぅ… ユリト「大丈夫か?」 リム「オグレが愛おしいです。」 ユリト「はっ?」 リム「誰にも渡しません。」 ユリト「…おーい。」
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