海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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ウェル「はぁぁぁ!」 ユリト「おぉぉぉ!」 バキ… ドオォン! お互いに力の限りにぶつけ合ったために衝撃波が発生し、お互いに後ろに吹き飛んだ。 ユリト「かはっ…」 しかし… まさか自分が作った結界に叩きつけられるとは… ウェルは結界と距離があったから叩きつけられ無かったみたいだが、衝撃波で骨の一本は折れてるだろうな。 いつつ… ユリト「やれやれ… 次ソティーなんだけどなぁ。」 ウェルでここまで時間くってるって事は、ソティーではもっと時間がかかるって事だよな。 身が保ちそうもないです。 ウェルは武術戦が基本だから、滅多な事じゃ魔力切れ起こさないよね。 忘れてたよ。 周囲は衝撃波によって舞い上がった砂埃で視界は完全にシャットアウト。 さて… ウェルならどうするかな? ちなみに俺は魔力感知でウェルの位置を把握済みだ。 やっぱり突っ込んで来るか。 少しは姑息な手も使うことも覚えろよな。 言葉も行動もストレートだからドキッとしちゃうんだよ。 ああいうのを天真爛漫って言うのかね? 俺は回り込むように横方向に走り出す。 そして砂埃の中で息を潜める。 風が入らないから余計に消えにくくなってんだな。 空調なんて考えて無かったからな。 ウェルは俺がいた結界の所まで来ると、その場で立ち止まる。 そして魔術を組み始める。 多分氷の細い針を大量に出す魔術だな。 勿論メイドインオレの魔術だ。 あれなら広域に攻撃出来るし、今の段階では最良の判断だな。 問題はどこに飛ばすかだけど! パキパキ… きっちりこっち狙って来やがったな。 急すぎて結界張っちゃったよ… ウェルは魔術感知ができない分、研ぎ澄まされた五感によって敵を見つける。 ウェル「見つけた。」 少し顔を歪めながら、ゆらりと砂埃の中から現れるウェル。 ユリト「よくわかったな。」 ウェル「この方向だけ微妙に砂埃の動きが違っていたからな。 後は結界と魔術が当たった音で判断した。」 あそこで避けていても足音で気付いただろうね。 多分ウェルなら暗闇の中でも戦えそうだな。 ウェル「っ!」 急に顔を歪めてその場に崩れるウェル。 ユリト「大丈夫か!?」 それを見た俺はすぐにウェルに駆け寄る。 普段ウェルが模擬戦や訓練中に崩れるなんて事は無い。 例え骨が折れていようがだ。
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