海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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ユリト「無詠唱か。」 ゴオオオ! ユリトは巨大な岩の壁を目の前に張ります。 風狼は回り込ませますか。 ドゴオオオ!ビシビシ! 雷鳥は壁にぶつかると少しずつ破壊し、巨大な壁にひびが入ります。 ドオォン!バァァン! 回り込ませた風狼が壁の後方で砂埃を上げます。 それと同時に岩の壁も崩れます。 私はすぐさま岩石の山の真上に、先ほどの壁を覆うほど巨大な魔術陣を組み上げます。 ソティー「ヤアァァァ!」 バァァン!バチバチ!ドーン!バキバキバキバキ! 岩石の山に降り注ぐ極太の雷達。 岩を破壊しつくした雷を止ませる事は無く降り注ぎ続けています。 ソティー「はぁはぁ。」 魔術を解き呼吸を整えます。 広域索敵の魔力探知を広げ、風魔術で身体能力を向上させ、辺りの砂埃を吹き飛ばします。 岩山となっていた所は、細かい小石の山に変わり果てていました。 さぁ。 次はユリトです。 どこから来ますかね。 ソティー「!」 巨大な魔力を感じて上を見上げると、試合場一杯に広がる魔術陣… ソティー「―っ!」 私はすぐさま天結界を張ります。 キィーン… 辺りは光に包まれ何も見えず、無音の攻撃が続きます。 今こうして目を固く閉じている間も、結界に強力な魔力の塊がぶつかります。 おそらくですが、これは天魔術の中級攻撃魔術ですね。 光の閃光を天から降らせる魔術。 光の閃光と言えどその威力は侮れないです。 それにしても私が使うものとは、規模も威力も比べ物になりません。 まぁ当然なんですが。 ソティー「―っ! 流石にキツいですね。」 魔術が終わったあと当たりを見渡しますがユリトの姿は見えません。 ユリト「ハァァァ!」 それはあんまりでは!? すぐさま結界に魔力を多く流し、強度を限界まで引き上げます。 バチィィン! 上空より落下してきたユリトはそのままの勢いで私の結界を斬りつけます。 くぅ!重いです… ユリトの服はボロボロになっていて、私の攻撃が効いている事を伺えます。
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