海だ~!!海水浴だ~!!特訓だ~!!

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バキバキ! ソティー「えっ?きゃあ!」 地面にひびが入ったかと思うと大きく隆起します。 ビシッ… それにより魔力が揺れて、ギリギリで防いでいた結界にひびが入ってしまいました。 このままでは遅かれ早かれ、ざっくりやられますね。 私は一気に魔力を魔武器に流し、ユリト目掛けて魔力弾を放ちます。 ドォーン! ユリト「ぐはっ!」 ひびが入り脆弱になった結界を突き破り、目の前で爆発が起きます。 穴が開いた結界は程なくして崩壊します。 ユリトは空中でくるんと回転して、体制を整えました。 ユリト「最初のはなかなか効いたよ。」 ユリトはさも問題ないようにケラケラ笑います。 ソティー「本当に効いてるんですか?」 本当に末恐ろしいです。 服はボロボロで血もあちこちから出てるのに、あっさりし過ぎです。 ユリト「んん? 本当だよ? それから敬語。」 ソティー「あっ。ごめん。」 やっぱりつい敬語が出てしまいます。 ユリトの存在が大き過ぎるんですよ。 ちなみにリムは昔から誰に対しても、あの話し方らしいのでしぶしぶ了解してました。 ユリト「それにしてもかなり強くなったなぁ。」 ソティー「本当?」 ユリト「ああ。」 ちょっと本気出さないとダメみたいだねとユリトは、ぐりんと首を回します。 ユリト「行くよ。」 ユリトは真っ赤な火球を何個も作り出し、私に向けて飛ばします。 何でしょう? ユリトの魔術にしては何だかゆっくりですね。 まぁ警戒する事に越したことはありませんが。 私は軽く避けて バァーン! ソティー「あうっ!」 いたた… どうやら爆発する仕組みになっているようですね。 しかも誘導付き… じゃあ撃ち落としましょう。 私は構えて迫り来る火球を撃ち落とします。 ダダダダダダダダダ! うーん。 視界が悪くなりました。 ここにユリトが突っ込んできたら堪ったもんじゃないです。 私は横にいつでも発動出来るように雷の魔術陣を組み上げます。 煙が流れてきましたね。 一旦風で飛ばした方が良さそうです。 私は別の魔術陣を組むとそれに魔力を流します。 ゴオオオ! 煙は巻き上げられて、視界が晴れます。 ソティー「いない? どこに…」 これだけ魔力探知をしているのに、引っかからないなんて… いや。 あの時も私の魔力探知をかいくぐってきたし… やはり魔術ばかりに頼ってはいけませんね。 私は肉眼でもユリトを探す事にしました。
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