16400人が本棚に入れています
本棚に追加
/543ページ
ユリトside
今日の夕食、倍の量作って置いてよかったよ。
みんながっついてる。
クリク「みんなきょうはたくさんたべるね。」
ユリト「運動するとお腹へるんだよ。」
俺はクリクの頭をなでる。
クリク「くきゅ~。」
みんな粗方食い終わったらしく、それぞれ話が始まった。
オグレはまだ足りなさそうだな。
オグレ「なあユリト。」
ユリト「分かったよ。」
やれやれ。言うと思ったよ。
俺は椅子から立ち上がり、調理台に向かう。
リム「あっ、私手伝います。」
ユリト「ありがとう。」
ウェル「私も追加お願い。」
ユリト「はいはい。」
もう一人足りない奴いたか。
さーて。なに作ろうかな。
やっぱりスタミナと言ったらレバーかな?
でもうなぎも捨てがたい。
でもこっちのうなぎは調理しづらいんだよなぁ。
でかいし…
リム「私は何をすればいいでしか?」
でも確か肉切らしてんだよな。
ユリト「あー。
じゃあこれ切って炒めといてよ。」
俺は亜空間から野菜を何個か取り出す。
ユリト「俺は食材を取ってくる。」
リム「え?」
俺はダッシュで海岸までいくと手際良くパンツ一丁になる。
手際良くって言わないか。
ユリト「おっしゃ!」
俺は翼を生やし魔武器で作った巨大な槍を構え、暗闇の空へ飛び立つ。
最初に説明しよう。
こちらのうなぎはまず海を回遊する。
川には上がらないのだ。
こちらの世界ではビャッテンと言い、別名「海の動脈」。
別名で分かる通りでかいのだ。
ただひたすらでかいのだ。
それを今日は食す。
卵で16cmだ。
成体で100m、最大で130mの体長を持つ。
まぁ海の動脈と言うだけあるな。
体色は黒。見えずらいが俺の目はしっかり奴をとらえている。
性格は穏やかだが、超特級武器の素材として使われる程の牙と同じく超特級防具に使われる体皮を持つ。
行くぜ!降下!
俺は4mの槍を抱え頭目掛けて降下する。
水中でゆっくりと体をくねらせるそいつは、脈々とした血管のようだった。
水の抵抗が少ないように入り、その勢いのまま奴の頭に槍を突き立てる。
ユリト「ごぼごぼごぼごぼ!」
暴れ出すビャッテン。
振り回される俺。
しばらくするとぶくぶくと沈むビャッテン。
どうやら力尽きたようだ。
さてと。
メキメキ…
ザバァーン!
バサッバサッ…
竜化して足でビャッテンを掴むと皆が待つ島へ向かう。
まだこのビャッテンはまだまだ若かったらしく、だいたい20mくらいだ。
それでも十分だよね…
最初のコメントを投稿しよう!