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「ユリト様。
お帰りなさいませ。」
いつの間にか配備された召使い&メイド部隊。
また一段と磨かれてるな…
流石は王宮使用人長の教え子達だ…
「ユリト様。お召し物です。」
「ミア様。お召し物です。」
俺達が圧倒されていると、サッと俺達に出される服。
ユリト「あ、ありがとう。」
ミア「あ、ああ。」
見ろよ。
ミアでさえ圧倒されてんぞ。
俺は大きめのローブを着ると竜人化を解除して、亜空間からみんなの荷物を取り出す。
ユリト「俺は陛下に会ってくるからここで解散って事で。」
俺は国直部のマントを羽織りながらみんなにそう言う。
ログス「了解。」
ルミク「あーあ。また学校かぁ。」
アクリ「しょうがないですよ。
ルミクさん。」
アリン「お姉ちゃん…ねむい…」
レイヤン「ん?おいで。」
オグレ「遊び足んねー。」
リム「本当体力有り余ってますね。
だからあなたの相手するの大変なんですよ?」
俺はしばらく話している気満々の奴らを放っておいて、城に向かう。
絶対怒られるよなぁ。
確定だよね。
仕事も溜まってるだろうし、後の休みは俺だけ仕事かな?
そーいやリャーベル地方の経過聞いて無かったけどどうなったんだろ?
すっかり経過を聞くのを忘れていたな。
「あっ。ユリトさんお帰りっス!」
ユリト「おう。お疲れ。
なにかあったか?」
やけに見張りが多いしピリピリしてるんだが。
「ジェシエル王女が抜け出して大変っス。
ユリトさんなんとかして欲しいっス。」
ジェシー…
すっかり忘れてた。
ここは出直して
「あっ。それから陛下が会ったら逃げるなっていっておけって言われたっス。
なんの事っスか?」
くっ!
予想されてたか!
俺はしぶしぶ城に入る。
やだなぁ。
「ユリト様。」
ユリト「こんにちわー。
召使いの育成ありがとうございます。」
王の間に向かう途中ちょうど王宮使用人長に会った。
ちゃんとお礼は言っておかないとね。
「ジェシエル王女にせめてしっかり言いつけてからでて下さいませ。
私達に聞く耳を持ちません。」
ユリト「あっ。はい。すみません。」
俺は保護者か!?
ったく。
よろしくお願いしますと言われ、俺は分かりましたとだけ答えて王の間に向かう。
ここまできて抱きついてくるとか無いよな。
ユリト「はぁ。」
「珍しいですね。」
ユリト「まぁね。」
つい出た溜め息を扉の前の兵士に聞かれたようだ。
やれやれ。うっし。行くか。
ユリト「国直部隊長ユリト・アツカマ失礼ます。」
俺は王の間の扉を開く。
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