叛逆の狼煙

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ソティーside バサッバサッバサッ… 暗くなり始めた空に遠くなる黒い翼を私はベランダから眺めています。 ユリトは帰ってくるなりはいっと私に紙とクリクを渡しました。 ウェル「何かまた問題でも拾ってきたんだろうな。」 任務だったら嫌ですね。 疲れを起こさない為に、あとの4日間はしっかり休みたいんですが。 ソティー「うっ… 明日の午前より開始される貴族会議の時間帯に合わせ国直部は外壁正門の警護をする。 だってさ。」 ミア「上から見て気がついたんだが兵士の数が少なかった。」 ウェル「外に出払ってるんでしょうか?」 ミアはだろうなとウェルが作ったお菓子を頬張ります。 それにしても本当にウェルのお菓子とレイヤンさんのお茶は合いますね。 アリン「おいしー!」 クリク「モゴモゴ…」 ミア「ちゃんと食べてから喋りな。詰まるよ。」 ミアはクリクの頭を優しく撫でます。 クリクは本当に見れば見るほど可愛いです。 クリク「むぐっ!(バタバタ!)」 あらら。 ミア「だから言ったろ?」 ミアは暴れるクリクを捕まえ、冷ましたお茶を飲ませます。 クリク「びっくりした。」 クリクはぷぅと息を吐いて落ち着きます。 明日任務かぁ。 遊びから帰ってきた翌日はキツいですね。 でも警護だから大丈夫かな? レイヤン「全員帰って来てるか確認しないとな。」 レイヤンさんはそう言うと立ち上がり片付け頼むと言い残し部屋を出て行きます。 私も何か出来ること増やさないとなぁ。 料理だけじゃ心許ないです。 ミアは料理は上手くなったし、竜の知識は凄いです。 ウェルはお菓子作れるし、最近大人って雰囲気がでて来てます。 レイヤンさんはお茶を作るの上手だし、戦術とか軍経営の仕方とか詳しいし… アリンちゃんとクリクは… アリンちゃんはアリンちゃん。クリクはクリクだからいいとして… よし! お裁縫しましょう! ソティー「ミア。私ちょっと買い物行ってくるね!」 少しでもこういうのあった方がいいですからね♪ ミア「ん?あぁ。」 ウェル「みんな忙しいですね。」 アリン「ウェルさん!私もっと食べたい!」 クリク「ぼくも!ぼくも!」 ウェル「虫歯になるからダメ。」 アリン「うぅ…」 クリク「ぷー。けちぃー。」
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