叛逆の狼煙

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さて、問題は織物屋です。 自慢じゃないですが、大通りにはしょっちゅう遊びに来ているため、だいたいのお店は分かるのですが… 残念ながら織物屋の看板を見たことがありません。 ソティー「すみません。織物屋ってどこにありますか?」 分からないで動くより人に聞いた方が早いですからね。 「ん?そーだなぁ。 確か四番通りだったかな。」 四番通りですか… ソティー「ありがとうございます。」 そういえばリムとオグレの家が四番通りだって聞いた事がありますね。 家も近いとかなんとか。 それを聞いた瞬間ユリトが ユリト「近所の幼なじみってやっぱりフラグか。」 って言ってました。 フラグって何でしょう? とにかく私は四番通りに入りました。 どうやら四番通りは、伝統的な工業品の店が集まっているようです。 ソティー「んーっと。 織物屋…織物屋…」 流石はナバルツです。 装飾品の店が多いですね。 「あれ?ソティーさん?」 ソティー「あっ。オグレ。」 何という奇遇。 ソティー「また会ったね。」 ほんの三時間前に別れたばかりですからね。 オグレ「どうしたの?」 ソティー「あ。織物屋捜してて。 いいお店知らない?」 オグレ「おっ。んじゃついて来て。」 オグレはちょうど良かったと言いながら歩き出します。 何がちょうど良かったんでしょう。 そしてオグレは一軒の家の前で立ち止まります。 ソティー「ここ?」 オグレ「うん。」 でも看板も何も無いですよ? オグレ「パルノさーん。」 オグレはさも当然のように家の中に入って行きます。 私はオグレに手招きされついて行きます。 ソティー「お邪魔しまーす。」 中にはいると優しそうな男の人とオグレは話しています。 「オグレどうしました? あれ?」 パタパタと奥から見知った顔が… ソティー「リム? って事はここリムの家?」 オグレが妙に馴れ馴れしくしている理由が分かりました。 つまりパルノさんはオグレの義父です。 リム「どうしてここに?」 ソティー「織物屋捜してたらオグレと会って、話したらついてこいって言われて。」 リム「そう言う事でしたか。」 オグレ「話し終わったよ。 でも条件あるってさ。」 はい?条件? 何の事やらさっぱり?
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