叛逆の狼煙

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結局ユリトが帰って来たのは夜遅くでした。 話を聞くとナバルツ国内を飛び回った後、陛下と長い間話し合っていたそうです。 内容は関連性が怪しい為に話せないらしく、何だか悩んでるみたいです。 手伝える事があれば良いんですけど、私の出来る事なんてたかが知れてます。 ユリト「ソティー?」 ソティー「ん?なに?」 ユリト「食欲ないのか?」 ふと手元を見ると全然朝食が減っていませんでした。 食べながら考え事をしていたんですが、いつの間にか手が止まっていたようです。 ソティー「ん~ん。大丈夫。 考え事してただけ。」 ユリトはそうかと言って自分の食器を台所へ持っていきます。 ソティー「ねぇミア。 ユリトげっそりしてるけど何かあったのかな?」 ミア「いや。分からない。」 レイヤン「昨日は夜中に起き出して外に出て行ったぞ。」 えっ? でも朝は私しっかりユリトに抱きついた状態で目を覚ましましたよ? ウェル「気がつかなかったな。」 クリク「ぼくはわかったよ!」 クリクはユリトが起きると同時に起きますからね。 ソティー「ユリト何してた?」 クリク「んとね。 おにんぎょうたくさんつくってた!」 お人形? ユリトが? 私たちはつい顔を合わせてしまいます。 ユリト「おーい。早く食ってくれ。 片付けられん。」 ソティー「はーい。」 ユリトは台所から首だけを出して、私達に早く食べるように促します。 ユリトが人形作りでげっそりしている… ぷぷ。考えただけで笑っちゃいます。 あっ。 今日は任務があったんですね。 ゆっくりしてる暇はありませんでした。 どうりで朝起こされるのが早かった訳です。 私達は急いで食べて片付けを手伝います。 ユリト「よし。行くか。」 っていつの間に着替えたんですか!? ウェル「着替えに行くか。」 レイヤン「そうだな。」 ユリトは先行ってるぞーと言いながら転移陣がある場所に向かいました。 ミア「ソティー行くよ。」 ソティー「うん。」 私達は各々の部屋に戻り、国直部のローブを着てマントを羽織ります。 ちなみにミアも同じような服装ですが、袖が肘位しかありません。 理由は腕を竜化させて武器にする、という戦い方を考慮した為です。 ウェルとレイヤンさんは騎士を模した感じですね。 前までは統一してローブとマントでしたが、国直部が広く知られるようになってから服装を一新。 それぞれの戦い方に適した服装になり、仮面も廃しました。 私のローブも前より魔術師らしい装飾になりましたよ。
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