叛逆の狼煙

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コーゥ ミア「こちら西門警備。 反乱軍がお見えになったぞ。」 ユリト「分かった。」 コーゥ レイヤン「こっちもだ。」 ユリト「東もか。」 まったくなんも飯の食い始めにくる事無いじゃん。 ちなみにレイヤンには東門警備に戻って貰った。 口封じで暗殺に来たんだろうけど、失敗している。 既に暗殺の意味を成して居ないため、再び襲撃される事は無い。 っと南も来たな。 ユリト「門を閉じろ!」 「はっ!」 ギギギギギギ… バターン!ガシャン! 完全に囲まれたな。 国直部だけでも倒せなくはないが死傷者がでるし、何より討伐の命令も出ていない為に今するべき事は外壁門警備だ。 「隊長。反乱軍の動きが止まりました。」 ユリト「えっ?ああ。本当だ。」 こう囲まれると補給線もままならないな。 なんか陛下の話によると緊急用の補給路があるらしいよ。 俺は知らんけど。 一応城には連絡は入れたが、実際どうなるかわからないな。 皆殺しか… 様子見か… つかなんで止まったんだ?って愚問だったな。 かれらも土の当主が用意した一枚のカードに過ぎないだろうし。 土の当主が外で人を集めていたのはこういう事みたいね。 今貴族会議は大荒れだね。 そろそろ動きがあっても不思議じゃないんだがな。 「隊長。 命令は届きましたか?」 ユリト「うんや。まだ。」 なるべく死傷者は増やしたくないなぁ。 兵の質はこちらが圧倒的に上だけど数がね。 バチィィン! ん? 「隊長!反乱軍が魔術攻撃を始めました!」 バチィィン! 魔術は王都を守る守護結界にぶち当たり消滅する。 この守護結界は、以前のグローク戦の際ミアが張った結界を俺が改造したものだ。 ユリト「大型弩砲は?」 「射程外です。」 魔術は使いたく無いんだよ。 ユリト「はぁ…」 バチィィン! 多分この音は城まで届いてるから、わざわざ連絡する必要は無いだろ。 まあ相手は貴族だから、魔術使えて当たり前だよな。 となると兵士は金で雇ったチンピラとかかな? そーいやぁ。 こっちに来る前にボコしたチンピラ… 路地裏の使われてない電灯に括り付けて置いたんだけど大丈夫だったかな? 「隊長?遠い目してますけど大丈夫ですか?」 ユリト「んあ?大丈夫、大丈夫。」 とりあえず結界が破られる可能性は全くない。 さてと… ユリト「のど乾いたな…」
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