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ソティー「うぅ…」
ミア「まだまだだな。」
4戦中4敗です。
ズタボロにやられました。
ミア「ふぅ。
しかしこれだけ時間がたっているのに連絡が無いのは少し変だな。」
ソティー「うん。
もう夕暮れだもんね。」
日は傾き西の空は赤くなっています。
それにしても本当にやることないです。
他の隊員もなんか集まっちゃてますし…
ミア「反乱軍の動きは?」
「動く気配がありません。」
ミアはうーんと唸ると、ユリトと話す必要があるかもしれないなと呟きます。
「ミア~!」
ミア「ひゃあ!」
ソティー「きゃ!」
バターン!
あれ?
突然聞こえた声と同時に倒れたミアの背中には見慣れぬ子供が…
ソティー「かわいい~!」
なんですか?この小動物は?すっごく可愛いです!
くりっとした大きな瞳…?
ソティー「あれ?」
「黒髪やな。」
「黒眼ですね。」
ミア「いたた…あれ?」
この国で黒髪黒眼は…
ミア「ユリト?」
「いやいや。流石にそれはないですよ。」
ですよね?
ユリトはこんなに小さくないですし、ユリトはかっこいいんです。
「あのね。ぼくミアとソティーにおしろにくるようにつたえてっていわれたの。」
ソティー「ユリトに?」
「うん!じゃあぼくレイヤンにもこのことつたえないといけないからいくね。
あ。なんかつちのとうしゅのしへいがなんかいったらむししていいっていってたよ。」
小さな男の子はてけてけと町側に歩くと…
ぱさっぱさっぱさっ…
「翼…?」
「飛ん…だ?」
唖然とする隊員。
「わいは夢でもみとんのか?」
目を擦る隊員。
でもあの翼どこかで見た記憶があるんですが?
ミア「あぁ…そう言う事か…
よし私たちは城に向かうぞ。
他は万一に備えて警備の続きを。」
「「「はっ。」」」
切り替え早いですね。
ソティー「ってミアどういうこと!?」
さっさと行ってしまったミアを追いかけながら話しかけます。
私って理解力ないんでしょうか?
ミアと一緒にいるとつくづく思います。
ミア「あれはクリクだよ。」
えっ?
ソティー「嘘だよね?」
ミア「本当。」
あれ?待って?クリクって竜だよね?なんで?えっ?なんで人になってんの?あ。でも翼は生えてたし…
もー!
なんだか分かんないよ!
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