時代を間違えた人間。

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―――ビーーーィイイイ!!――― 警報が、ロサンゼルスの夜中に響き渡る。 俺がならしたと思うと、いい気分だぜ!! 俺はいまあっちの世界で大活躍中で、大怪盗“九尾”のでし!! しかも師匠をこえ…「こら!!起きんか!!」 は?なんでじっちゃんのこえが!? まさか、サツがじっちゃんを人質に「ナイト!!起きんかぁーーーー!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「……じっちゃん。耳元でいうn「さっさと起きんかぁ!!」………はい。」 俺は、これ以上耳元で叫ばれたら、鼓膜が破れそうだから諦めて返事をする。 そうするとじっちゃんは満足したようで、俺の部屋を出ていった。 ……たく、朝から最悪だ。めっちゃいい夢だったのに。 おれはため息を一つついて、着替え始める。 着替えながら、今日の夢の事を考えた。 大怪盗“九尾”って、あんな感じで逃げてんのかな? つーか、正体知ってる人なんていんのか? いまんとこ、九尾に分かっていることは、俺らと同じ高校生ぐらいってだけ。 素顔を知っているのはだれもいない。とされている。 しかしさ、高校生で大怪盗になるってスゲーよな。 つか、なんで高校生ってことはわかってるのに、見つからないんだよ。 まぁ、変装の達人だからか? そうやって、考えに耽ってると、 「ナイト!!はやく来んかぁ!!」 じっちゃんの怒鳴り声が聞こえた。 やべ。いかなきゃ。 おれは急いで階段をかけ降りた。 そして、そこにいたのは、まさかのやつだった。 「よ。ナイトーグレイブ。」 人をフルネームで呼びやがるコイツは、 如月海翔(キサラギカイト) まぁ、俺の親友だ。 俺達は高校で出会って、今じゃ受験生だ。 俺は兎も角、コイツは頭がすごい。 だけど、それを口で誤魔化している。 つーか、口でというより、演技……しかも、俳優顔負け。 。
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