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まぁ、とにかくコイツは色々すごいが、完璧な演技で人並みを装っている。
何故かは……知っているが、直接は聞いたことはない。
ただ、それしか考えられないということだけ。
「ナイト、早くしろよ。置いていくぞ?」
海翔が俺を横目に、朝食を食べながらいう。
いつもはない光景に俺は一瞬呆けてしまっていた。
「わ、わかった。」
この、海翔は朝がすごい苦手だ。
だから、いつも俺が起こしてるんだ。
だけど今日はちがう。
……嫌な予感がする。
とてつもなく。
俺は取り合えず朝食をとった。
その間に、海翔は食べ終わり…
俺を急かし出した。
やはり、嫌な予感しかしない。
俺は思いきって聞いてみた。
「今日、どうしたんだ?」
何気なく聞いたつもりだったが、海翔はいきなり固まった。
こいつ…
俺は、ため息をつきながら、食事を再開した。
そして食べ終わると、俺は氷雨の方に、手をおいた。
「きょうさ、超いい夢見た。」
「あ?あぁ。」
海翔に話しかけると、いかにもなんでもありませんよ。という態度をとった。
それが自然だから、こいつを時々心配になる。
俺の前では素だ。っていってたし、それも確かにちょっぴり不安だったけど…
俺が本当に心配なのは、
海翔がいつか本当の自分を無くしてしまうのではないかだ。
。
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