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沈黙。
俺は俯いてアイツを見ないようにしてた。
何を言われるか……
「……タク」
アイツが俺の名前を呟く。
「……」
「今のさ彼女だよね?
ごめん。私、間の悪い時に来ちゃったね。アハハ……」
アイツがいつものようにおどけている振りをするから苛ついた。
「あの……お客、とか言ってたのは、聞き間違いだよね?」
そう言って近付いてきたアイツの手を掴むと、ベッドに押し倒した。
ベッドが軋む中、驚愕し俺を見つめるアイツの瞳。
「間違いじゃない――…
俺は金貰って身体を売ってる」
「なっ?!」
「朔。
俺と気持ちいいことしようか――…」
そう言って何か言おうとする朔の唇を俺は塞いだ。
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