ケンの場合。

2/4
前へ
/9ページ
次へ
朔とタクの様子がおかしいと感じたのはつい最近で。 タクに事情を聞き出すのに苦労した。 「朔は…… きっともう俺に会いたくないだろう」 タクはそう言ってた。 けど…… 「ケン…… あのさ、最近タクとは会ったりする? 元気なのかな?」 朔は俺にタクのことばかり聞いてきやがる。 「……知らねぇ」 毎回ぶっきらぼうに言う俺に、 「そっか……」 決まってそう言い、眉毛を下げて微笑むんだ。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加