日常終了、非日常終了。

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 ────ずる、ずる……  足が痛い、腕が痛い、首が痛い、全身が痛い。  ────ずる、ずる……  瞼が重い、目を開ける事すら面倒に感じる。  ────ずる、ずる……  頬を撫でていく地面が冷たい、少しづつ頭が起きていく。  ────ずる、ずる……  目が覚める、俺は死んでいなかった、死んでいないのは何故だ?  ────ずる、ずる……  引きずられている、俺を子供の狩りの練習にでも使うつもりか?  ────ずる、ずる。  止まった、人生終了のタイムリミットは眼前に目前に迫って来ている。  目を開き前を見ればあのオオカミと比べると一回り小さいが確実に日本にいる犬より格段に大きく獰猛だ。  「グゥルルルル!」  現に今も低く響かせながら唸っている。  「うっ、くっクソッ」  逃げねばと必死に足を動かすが恐怖に振るえ全く言うことをきかない。  「このっクソッ、動け!!」  必死の思い故か声と共に足は動き出した。  走る、逃げる、走行する、逃走する。  しかし、子共オオカミもすぐに追い付いて来る。  無我夢中に走っているといつの間にか廃墟を抜け出していた。
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