宵の明星

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 ファンタジーものの小説や漫画を見るといつも思う。  こんな世界に行けたら、こんな世界だったらどんなに楽しいだろう、って。  魔法、妖精、悪魔、神―――表からは決して見えない裏の世界。  知ってる。言われなくたって。  そんな世界、有りはしない。  仮に有ったとして、俺にはどうしたって見ることも行くことも、存在を確認することすら出来やしない。  絶望的なまでに絶望的。だから世界はつまらない。
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