宵の明星

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 ―――灰色に……染まって……。 「おい、お前」 「……一つ、尋ねます」  灰色の世界に、それらが降り立って。  そこから、接地面から世界が鮮やかに色付いて。  木々が、花々が、全てがカラフルに見える。  世界が美しく……いや、その二人の少女が美しく見えた。 「お前が主か?」 「……わたしたちの」  二人の存在によって、世界が加速した。物語が始まるような、そんな気配が満ち満ちた。 「「鞘に成る人間か?」」
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